Wilsonの現行最新モデル「クラッシュ2019」と「ブレード2020」の違いを、現役のテニスコーチが解説していきます。

僕に合ってるのはどっちなんだろう。

クラッシュとブレードの違いを分かりやすく教えて!

両ラケットともフラット系でラケットがしなる部類ですが、クラッシュはパワー系・ブレードはコントロール系に分類されます。
クラッシュ2019とブレード2020で、打感や操作性の違い等を詳しく解説していきますね!
Wilson クラッシュとブレードのスペック比較
クラッシュとブレードのスペックを、代表的な98と100で比較していきます。
ー98のスペックー
98 | クラッシュ | ブレード |
---|---|---|
フェイス | 98 | 98 |
ウエイト | 310 | 305 |
バランス | 306 | 320 |
フレーム厚 | 23.5-23.5-23.5 | 21-21-21 |
パターン | 16×19 | 16×19 18×20 |
ー100のスペックー
100 | クラッシュ | ブレード |
---|---|---|
フェイス | 100 | 100 |
ウエイト | 295 | 300 |
バランス | 310 | 320 |
フレーム厚 | 24-24-24 | 22-22-22 |
パターン | 16×19 | 16×19 18×20 |
ー
- クラッシュ
しなりが強い中厚ラケ - ブレード
しなりが強めの薄ラケ
Wilson クラッシュとブレードの特徴
クラッシュとブレードの共通点として「しなり」が強いことが挙げられますが、特徴の違いもあります。
- クラッシュ
柔らかい打感・飛んでくれるパワー感 - ブレード
シャープな打感・凝縮されたパワー感
クラッシュは、ウッドラケットのようにしなる打感が大きな特徴です。
柔らかさはダントツで、コントロールも両立し、相反する特徴を見事融合したラケットです。
ブレードは、しなりのある黄金スペックの立ち位置。
黄金スペック特有の弾いて飛ばす感覚でなく、ツアーモデルの打球感を実現してくれるラケットです。
Wilson クラッシュとブレードの違いを比較
- クラッシュ
フラット気味で押し出すように打つ人に最適 - ブレード
フラットドライブでしっかり打ちたい人に最適
両方ともフラット系に向いているラケットですが、毛色がかなり違います。
打感・操作性・コントロール・パワー・回転の5つの項目ごとに両ラケットを比較していきますので、ご参考ください。
打感
「柔らかさ」クラッシュ>>ブレード
- クラッシュ…食い付いて飛び出す
- ブレード …掴んで弾く
両ラケットともに柔らかい打感ですが、タイプが異なる柔らかさです。
クラッシュの柔らかさは、現行ラケットでトップクラス。
しなりを大きく感じ、ボールを押し出す感覚が強いです。
ブレードも薄ラケということを考慮すれば、柔らかいです。
ただ、クラッシュと比べると掴んで弾く感覚が強く、しっかりした打感になります。

グ~っと押し込むような打感ならクラッシュ
インパクト時の一瞬の柔らかさならブレード
操作性
「操作性のしやすさ」クラッシュ<<ブレード
- クラッシュ…標準的
- ブレード…振りぬき抜群
操作性はフレームが薄いブレードが抜群です。
クラッシュが悪いわけではなく、ブレードの操作性が良すぎます。
クラッシュも苦にはなりませんので、操作性重視でないのなら、そこまで気にしなくてOK!

しっかり押し出していくならクラッシュ
振りぬきを重視するならブレード
コントロール
「狙いやすさ」クラッシュ<<ブレード
- クラッシュ…コートに収まるコントロール
- ブレード …イメージ通りの弾道を表現
両ラケットともコントロールは比較的よいですが、コントロールの質が少し異なります。
クラッシュは、勢いよく飛び出していきますが、コートにしっかり収まってくれます。
ただ、速く振りすぎるとボールの制御が効かないことも…
ブレードは、振れば振るほど、イメージ通りのコントロールがしやすいです。

小さなスイングで勢いとコントロールならクラッシュ
しっかり振っていく中でのコントロールならブレード
パワー
「ボールの勢い」クラッシュ>>ブレード
- クラッシュ…ボーンと飛び出すパワー感
- ブレード …凝縮されたパワー感
パワーのタイプが異なりますが、単純な勢いでいえばクラッシュです。
クラッシュは、最小のスイングでもボールの勢いを出してくれます。
ブレードは、スイングスピードに応じたパワー感で、余計なアシストがなく素直です。

腕力に自信がないのならクラッシュ
スイングスピードに自信があるならブレード
スピン性能
「スピン量」クラッシュ<<ブレード
- クラッシュ…自然とかかる感覚の回転
- ブレード …スイングに応じた回転量
スピンのかけやすさという点で見れば、ブレードです。
クラッシュは、普通に振れば自然と回転もかかってくれる感覚があります。
逆に、回転をかけようとすると、飛び出しの勢いが強い分、イメージよりもボールが飛んでいく感覚です。
ブレードは、引っ掛かりを感じやすく、意図した回転がかけやすい!
ただ、過剰なスピンアシストがあるわけではありませんので、あくまでコントロールをつけるためのスピンという認識がよさそうです。

自然なスピンアシストならクラッシュ
必要に応じて回転をかけるならブレード
Wilson クラッシュとブレードのおすすめプレーヤーは?
クラッシュおすすめプレーヤー
- フラット系主体
- 小さなスイングで勢いを出したい
- 腕力に自信がない
- ゆったりめのスイングの人
➡クラッシュ100インプレ・評価
➡クラッシュ100Lインプレ・評価
➡クラッシュ100Sインプレ・評価
ブレードおすすめプレーヤー
- フラットドライブ主体
- シャープなボールを打ちたい
- スイングスピードが早め
- オールラウンダー
➡ブレード100 V7.0 インプレ・評価
➡ブレード100L V7.0 インプレ・評価
Wilson クラッシュとブレードの比較まとめ
■振り抜きの良さ クラッシュ<ブレード
■ボールのパワー クラッシュ>ブレード
■コントロール クラッシュ<ブレード
■スピン クラッシュ<ブレード
■スライス クラッシュ>ブレード
ラケットの力を借りる感覚ならクラッシュ・自分から振っていく感覚ならブレードといった感覚がよさそうです!
クラッシュかブレードかで迷っている人は、参考にしていただければ幸いです。
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