Wilson ブレード100 V7.0 2020を評価【コーチインプレ】

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2020年1月に新ブレードシリーズ2019の続編「ブレード100」が発売されたので、現役のテニスコーチが試打しました。

ブレードシリーズで純粋に100Inchのラケットって初めてなんだよね?打感がものすごく気になる!

ブレード100は女性でも使えるのかな?
2019年に出たブレード100Lとどっちがよいのだろう。。

現役のテニスコーチでもある当サイト管理人が、ブレード100の特徴や打感、おすすめプレーヤーをインプレしていますので、ぜひご参考ください。

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WILSON ブレード100の特徴

スペック

フェイス:100Inch
ウエイト:300g
バランス:320㎜
フレーム厚:22/22/22
パターン:16×19

見事な黄金スペックとおもいきや、フレーム厚だけ極端に薄くなっています。

黄金スペックなのに、パワーアシストに比重を置かずに、シャープな打感やコントロール・振り抜きに比重を置いたラケットです。

特徴
・かけたい場面でスピンがかかる
・薄ラケだが、柔らかい打感

ブレードV7.0シリーズになり、新たなテクノロジーとして「FEEL-FLEX」が搭載されました。

ラケットのフレームはカーボン繊維を編み込んで作られていますが、編み方を調整することでラケットのしなりの方向を変えることができるそうで、これによりブレードV7.0は薄いラケットでありながら柔らかさとスピン性能を向上させています。

ブレードと言えばフェイスの小さい98がメインとなりますが、ブレード98に比べ今回のブレード100を出したことで、よりスピン精度は増しています。

その他にも、手触りがよいフレームにするためにコーティングを変えたり、バランスポイントを05㎜グリップ方向へ持っていくことで操作性がUPしたりなど、様々な工夫がなされています。

ーウィルソンのラケット情報詳細はこちらー

WILSON ブレード100のインプレ・評価

打感・打球

・操作性がよく振りやすい競技用ラケット
・癖がなく、イメージ通りのボールがいく
・しなりは健在で、硬さを感じずに心地よい打感

打感をしっかり感じて、パーンと飛ぶ!
打感は、通常の黄金スペックのようなガットのたわみを感じる柔らかさではなく、ラケットのしなりから感じる柔らかさです。

そのため、振れば振るほど打感は柔らかく感じますが、打感はしっかりしているのでしっかりとらえている感覚があります。

100Inch/300gでここまでクリアな打感が表現できるものかというほど、シャープなボールを打つことができました。

イメージ通りの打球がうてる
通常の黄金スペックの場合、ラケットのパワーアシストを感じてボールを飛ばしていく打感が多いですが、ブレード100で他の黄金スペックのようなスイングをしてしまうと、ボールが全然飛びません。

言い換えれば、ブレード100は自分のスイングがそのまま打球と直結するので、非常に素直な打球が飛んでいきます。

振れば振るほど、イメージ通りのボールが飛んでいき、コントロール性能もUPするというラケットですね。

振り抜きがトップクラス

ラケットフレームが薄いことで、振り抜きは平行スイングでも縦スイングでも良く、しっかりラケットが加速してくれます。

しなるラケットの場合、このくらいで振ろう!と思っても、若干ラケットが遅れてきたりして、イメージとの差が生まれますが、ブレード100の場合は、頭で思い描いたスイングと実際のスイングに差がないため扱いやすく、必要に応じてしなりが発生するため、振っていてストレスがまったくありませんでした。

スピン・スライス

スピン・スライスともにスイングアシストが必要
ブレードシリーズがフラット系に特化したラケットということもあり、ブレード100もフラット系と言えるでしょう。

ですが、ブレードの定番である98に比べれば、回転量は増します!かけたいときにスピンをかけられるといった感覚が得られるのは、100Inchだからこそだと思います。

ただ、スピンを意識しすぎてスイングをしてしまうと、ラケット自体が飛ばない分、イメージよりも浅めにボールが落ちてしまいます。

回転系(スピン・スライス)ショットを打つのであれば、自らもスイングにパワーアシストを加えて打つようにすると、深さの調節ができてきます。

ツアーモデルを目指す方の登竜門
ブレード100は癖が少なく、薄ラケでありながら100inというサイズである程度パワーアシストも出せ、振り抜きも良く、相手のボールの勢いに打ちまけてふかしてしまうといったことが少ないです。

ツアーモデルの打感で100Inchのラケットを求めている方にとっては正直欠点がなく、誰もが使えるラケットだと思いました。

ブレード100・100Lの比較

2019年に発売されたブレード100Lと今作のブレード100の大きな違いは以下の通りです。

スペック 100 100L
フェイス 100Inch 100Inch
ウエイト 300g 285g
バランス 320㎜ 330㎜
フレーム厚 22-22-22 22-22-22
パターン 16×19 16×19

単純にブレード100の軽量バージョンがブレード100Lといった立ち位置になります。

そのため、どちらがよいかというと、好みです!

選ぶ目安は以下の通りです。

・コントロールやボールの飛びを抑えたい時は現状の重量のラケットと同じラケットを
・振り抜き・操作性を求めるならブレード100L
・ガンガン振って力強いボールを打ちたいのならブレード100

スイングウエイトは振った感じさほど変わりませんので、男性だから300g・女性だから285gということは決してありません。

ガンガン振るならブレード100を、ボレーなども含めて操作性を重視したいならブレード100Lなのかなと思います。

ただ、一般女性プレーヤーの場合、300gですとボールが飛ばない感覚になるかもしれませんので、285gのブレード100Lが無難でしょう。

ブレード100のおすすめプレーヤー

・ガンガン振っていくフラット系プレーヤー
・ツアーモデルの振り抜きやコントロールを100Inchで体感したい方
・操作性や回転系などダブルスに必要なショットを打ちたいと思う方

基本的にはラケットを振るプレーヤーであれば、誰にでもおすすめできるラケットです。

ツアーモデルにはないパワーアシストや回転・操作性などがブレード100では表現できるため、ブレードの打感が大好きでずっと使ってるけれども、もっと柔軟に対応できるテニスをしたい!という方は、試す価値ありです。

女性でも、しっかり振れるプレーヤーであれば使いこなすことができますが、ある程度腕力が必要ではあります。

誰もが使える代表ラケットとしてピュアドライブがありますが、ピュアドライブよりもラケットがしなり打感は柔らかく感じ、ピュアドライブのような反発性能はないといった感じです。

ピュアドライブを使用しているけど、ボールが飛びすぎて困ってしまうという方は、男性・女性に限らず、使いこなせるのではないでしょうか。

WILSON ブレード100V7.0の詳細

WILSON ブレード100V7.0 2020 まとめ

ブレード100V7.0 2020 のポイントを、まとめると以下の通りになります。

■打感は非常にシャープ
■面ブレが少なく、コントロール抜群
■振れば快適!振らないと飛ばない
■回転もしっかり変えられる

■黄金スペックとツアーモデルの架け橋的な立ち位置

黄金スペックで薄ラケという、今までにない立ち位置となるブレード100!

黄金スペックだと飛びすぎてしまうけど、ツアーモデルだと扱うのが難しいという方は、意外にも多くいます。

現代のパワーテニスだからこそ、自らのボールの勢いをあげるのではなく、相手のボールに打ち負けないラケットでガンガン振っていく!そんな新時代のラケットになっています。

気になる方は、ブレード100V7.0 2020 を試してみてはいかがでしょうか。

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