2019年12月初旬に発売となるウィルソンの大人気シリーズクラッシュの新作「クラッシュ100S」。
クラッシュ100からクラッシュ100Sになることでどんな違いがおこるのか気になるところだと思います。


こうした悩みや要望をかなえてくれたのが新作「クラッシュ100S」となります。クラッシュ100Sの特徴や人気を博しているクラッシュ100との違いなどをテニスコーチである当サイト管理人が解説していきます。
ウィルソン クラッシュ100Sの特徴
クラッシュ100に更なる回転を!をテーマにして作られているクラッシュ100Sのスペックや特徴を書いていきます。
スペック
フェイス 100Inch
ウエイト 295g
バランス 310㎜
フレーム 24/24/24
パターン 18×16
スペックはクラッシュ100とまったく一緒です。ただ一か所だけ違いがあり、それがストリングパターンです。
通常のラケットは縦糸よりも横糸の方が数が多くなりクラッシュ100のストリングパターンは16×19となりますが、クラッシュ100Sは縦が横が16本の18×16という変則パターンとなっています。これをSラケットと呼びます。
Sラケットとは
・縦糸よりも横糸の本数を減らしたラケット
Sラケットとは「SPIN(スピン)」の頭文字を取ったネーミングとなり、2016年のsteam(スチーム)シリーズで初めて登場しました。当時ウィルソンから目がものすごく粗いラケットが出たということで記憶にある人も多いのではないでしょうか?僕も初めて打った時は飛びと回転を両立した不思議なラケットだなーと強い印象がありました。
ストリングパターンで横糸を多くすることにより縦糸がより大きく動き回転をかけやすくなるというのが最大の特徴となります。
このストリングパターンを作れるのはウィルソンのみで、他のメーカーは決して作ることができません。
特徴
「安定性」ボールが抑えられない人でもコートに入る
縦糸が少ないことでガットが大きく動くためボールとの引っかかりが強く、スナップバックというガットの戻りの速さが増し、よりボールにスピンがかかるようになります。そのため、普通に振ったスイングでもいつも以上に軌道が高くなり相手コートでボールが自然と落ちる軌道になります。
元々スピンもかけやすいクラッシュシリーズですが、Sラケにしたことで「柔らかい打感」と「パワー」に加えて「回転」という要素も加えたラケットということになります。
クラッシュ100Sと100の違いを比較
クラッシュ100とクラッシュ100Sの特徴を大きく分けると以下のような違いとなります。
クラッシュ100S…スピンがかかり、安定したボールが打てる
比較①打感
クラッシュ100は圧倒的なしなりがあり、非常に柔らかい打感となりますが、クラッシュ100Sはさらに柔らかく感じるはずです。
ガットが動くということはもちろんたわみも発生するので、クラッシュ100に比べてより『つかんでいる』という感覚も出てきて、パワーのない女性でもより扱いやすくなったモデルがクラッシュ100Sという感じです。
比較②スピン量
Sラケットであるクラッシュ100Sは、通常のストリングパターンのラケットに比べ約10%もスピン量が上がります。
回転量が上がるということはコートに入る確率が高くなるということですから、より安定性の面で100Sはメリットがあるということになります。
スイングスピードがそこまで速くなくてもボールに回転を与えられるため、大きなスイングをする人で回転をかけたいという人はクラッシュ100Sはうってつけですね。
比較③プレーヤー
クラッシュ100は、ラケットに柔らかいフィーリングでパワーを求めたいプレーヤー向きのラケットとなり、ガンガン打っていくプレーヤーというよりはスイング幅が大きい男性プレーヤーや競技志向の女性が扱いやすいラケットとなります。
対して、クラッシュ100Sは、100よりも打感が柔らかく回転がかかることから
・男性プレーヤーでアウトを減らしたいプレーヤー
・スピンをかけたい女性プレーヤー
が扱いやすいラケットになります。295gで100Inchのラケットだと女性はもう少し軽めのラケットを選ぶと思いますが、打感は柔らかいためある程度ラケットを振れることができる中級以上の女性でしたら十分に使用できるでしょう。
※クラッシュ100Sは2019年12月上旬発売予定となっており、11月24日現在は予約することが可能となっています。気になる方は、下記より詳細をご覧ください。
ウィルソン クラッシュ100Sまとめ
今までにない打感が魅力なウィルソンのクラッシュシリーズが、Sラケという形で出した今作のクラッシュ100S。
クラッシュ100を使用しているプレーヤーから、もう少し回転がほしいなどの要望が多くあったそうで、そういった要望を見事ウィルソン独自のSラケで改善しましたね。
以前のスチーム時代のSラケは16×15と極端にガット本数を減らし明らかに打感が変わってしまいましたが、今作は18×16でクラッシュ100とガット本数もそこまで変わりませんので、クラッシュ100に近い打感で打つことができそうです。
~クラッシュ100のインプレ記事はこちら~
~クラッシュ100Lのインプレ記事はこちら~
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