2020年現在、ウィルソンから出ている主要のテニスラケットの種類はプロスタッフ・ブレード・クラッシュ・ウルトラツアー・ウルトラの5つです。
錦織圭やフェデラーが使用してるウィルソンのラケットを使いたいのだけども、どのラケットがよいかわからないという方に向けて、現役のテニスコーチでもある管理人が、特徴を比較しどんなプレーヤーにおすすめなのかをご紹介していきます。
ウィルソンのテニスラケットの特徴を比較
シリーズ | 特徴 | 発売月 |
プロスタッフ | フェデラーモデルで難易度が高いラケット | 2018/7 |
ブレード | ウィルソンのコントロール担当 | 2019/8 |
クラッシュ | ウィルソンのパワー担当 | 2019/6 |
ウルトラツアー | 錦織圭モデルでオールラウンダー | 2018/12 |
ウルトラ | 簡単にボールが飛ぶ優しいラケット | 2017/8 |
ウィルソンのテニスラケットは総じて抜きんでた特徴を作らず誰もが使いやすいオールラウンダー系統のものが多いのが特徴です。
ウィルソンのラケットは、世界のトッププレーヤー使用率NO.1ということもあり、どれも完成度が高いラケットとなっていますが、その中でも以下のように分類ができます。
一般モデル…クラッシュシリーズ・ブレード100・ウルトラツアー100
初級モデル…ウルトラシリーズ
ーそれぞれの詳しい特徴はこちらー

ウィルソンの場合、初級者に対応したラケット選びはウルトラシリーズでOKです。
ウルトラシリーズはこちら
>>ウイルソン ウルトラシリーズ
その他のシリーズについては次項で、下記のテニスレベルに合ったラケット同士で比較をしていきます。
競技者向け…プロスタッフ97VSブレード98(18×20)
中上級~競技向け…ブレード98(16×19)VSウルトラツアー95
中級~上級者向け…ブレード100VSクラッシュ98
初中級~中上級向け…クラッシュ100×ウルトラツアー100
※クリックで目的の場所までスキップできます。
【競技向け】プロスタッフとブレードを比較
■コントロール ブレード>プロスタッフ
■扱いやすさ ブレード>プロスタッフ
■使いこなせたら プロスタッフ>ブレード
プロスタッフは何と言ってもマシンに当たった際の打感・ボールスピードともに最高級で、全メーカー合わせてもトップクラスです。
その反面、マシンに当たらなかった時は悲惨です…。正確にラケットの真ん中に捉えられ、スイングスピードも速い方であればプロスタッフ一択ですが、難易度は非常に高いですのでご注意を。
対して、ブレードはプロスタッフに比べ全体的に無難にこなせるラケットで、非常に扱いやすいのが特徴です。
そもそもラケットタイプは違いますが、同じ競技モデルというくくりで比較すると、
ブレード98(18×20)…すべてのショットを無難にこなしたい
といったような比較になります。
フェデラーモデル『プロスタッフ97』
チチパスモデル『ブレード98V7.0』
【上級~競技向け】ウルトラツアーとブレードを比較
■バウンド後の伸び ウルトラツアー>ブレード
■スピン量 ウルトラツアー>ブレード
■操作性 ブレード>ウルトラツアー
※ウルトラツアー95CVとブレード98(16×19)で比較してます。
錦織圭モデルでもあるウルトラツアー95は、今までのウルトラシリーズとは違い明らかに競技向けモデルとなっています(バーンの後継機種)
そのため、ウルトラという名前ではありますが、派生したラケットとなり難易度は高くなっています。
ウルトラツアー95は錦織選手の要望がふんだんに盛り込まれたラケットとなり、バウンド後の伸びやマイルドな打球感に特化しています(マイルドといっても、錦織選手レベルの中でのマイルドさです)
対してブレードは、ウルトラツアー95のようなマイルドさやボールの食いつき感というよりかは、カチッと当たりパーンと高音で飛んでくれる気持ちよさが売りのラケットです。
ウルトラツアーは通常のラケットよりも長めに作られており、上手いこと振れば遠心力も相まって勢いあるボールが打てますが、操作性という意味ではブレードの方がはるかに取り回しやすいです。
ブレード…安定感を重視し、フラット系でプレーしたい
といったような比較になります。
錦織モデル『ウルトラツアー95CV』
2019年モデル『ブレード98V7.0(16×19)』
【中級~上級向け】ブレードとクラッシュを比較
■コントロール ブレード>クラッシュ
■癖の強さ ブレード>クラッシュ
■しなり・食いつい クラッシュ>ブレード
※ブレード100V7.0とクラッシュ98で比較しています。
パワーとコントロールの両立という相反する二つの特徴を併せ持つと謳うクラッシュは、フレームの硬さが以上にやわらかいです。
ウィルソンのしなるラケットと言えばブレードですが、そのブレードよりもしなるため、食いつき感は半端ないです。
食いつきがある分、回転がしっかりかかり、初速が以上に速く飛んでいき、相手コートでしっかり収まるといった打感であるため、スイングスピードがあまり早くなくても勢いあるボールが飛ばせるのがクラッシュです。
対して、2020年に登場したブレード100は、黄金スペックの競技モデルの立ち位置で登場しており、黄金スペックだと飛びすぎちゃう・競技モデルだと重くて触れないという方向けに作られています。
競技モデルのブレードの安定感やシャープな打球・ラケットのしなりは100になってもそのまま感じられますので、スイングをすればするほど安定感のある弾道で伸びのあるボールが飛んでくれます。
また、クラッシュは弾きがない分、グニャという打感になる一方、ブレードは綺麗な高音でボールが飛んでいきます。
ウィルソンの中でも両方ともしなるラケットの位置づけですが、タイプが全く異なり
クラッシュ…スイングに頼らず勢いあるボールを打ちたい
といったような比較になります。
2020年モデル『ブレード100V7.0』
2019年モデル『クラッシュ98』
【初中級~中上級向け】クラッシュとウルトラツアーを比較
■打感の柔らかさ クラッシュ>ウルトラツアー
■パワー クラッシュ>ウルトラツアー
■コントロール ウルトラツアークラッシュ
■癖のなさ ウルトラツアー>クラッシュ
※クラッシュ100とウルトラツアー100CVで比較しています。
クラッシュとウルトラツアーの最大の違いは、打球感です。
ウルトラツアーはクラッシュに比べ、癖がなく、どんなプレーヤーでも無難に使いこなせるラケットですので、失敗がないラケットです。
悪く言ってしまえば、驚きが少ないラケットですが打感も程よくつかむ感じがあり、面ブレも少ないため、安心感を求めるのであれば最適のラケットと言えます。
対して、クラッシュの方は、柔らかい打感でボールがビューんと飛び出していき、いい具合に減速をしつつコートに収まるので、打球したイメージと実際に飛んでいくボールのイメージに差があるラケットです。
非常に癖が強く、フィットする人は少ないかもしれませんが、いざフィットすると病みつきになる打感をしているので、非常に個性が強いラケットです。
クラッシュ100…今までに味わったことのない新感覚を体験したい
といったような比較になります。
2018年モデル『ウルトラツアー100CV』
2019年モデル『クラッシュ100』
ウィルソンのテニスラケット比較のまとめ
レベル別におすすめのラケット同士で比較をしてきましたが、もう一度簡単におさらいしていきます。
【競技モデル】
プロスタッフ97→攻撃をしたい
ブレード98(18×20)→コントロールをしたい
【上級~競技モデル】
ブレード98(16×19)→フラットで安定したい
ウルトラツアー95CV→スピンでしっかり攻めたい
【中級~上級モデル】
ブレード100→しっかり振っていきたい
クラッシュ98→ラケットのパワーを感じたい
【初中級~中上級モデル】
クラッシュ100→柔らかい打感を求めたい
ウルトラツアー100CV→しっかり捉えてる感覚を求めたい
ラケットの種類が違えばもちろん特徴は変わりますが、同じラケットでもスペックが違うと印象もかなり変わりますので、レベルに応じたスペック選びは重要になってきます。
ウィルソンのラケットでどれを使ったらよいか迷っているという方は、ぜひ、この記事でお伝えしたレベルに応じたラケットの種類・スペックを参考にしていただければと思います。
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