ヘッド グラフィン360インスティンクトを現役コーチが評価!特徴やスペック比較

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ヘッドの中でも楽にボールが飛ばせパワー重視のシリーズが『インスティンクトシリーズ』です。

マリア・シャラポワが使用していたこともあり、初代インスティンクトが爆発的な人気を誇り、今までのヘッドになかった「しっかりパワーがでて振り切ってもボールがアウトしにくい」を実現しました。

そこから5代目となる2019年モデル グラフィン360インスティンクト は前作とどのように変わったのか、ストローク・ボレー・サーブの打感の特徴はどうなのか、など現役テニスコーチがお伝えしていきます。

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ヘッド グラフィン360インスティンクトを前作と比較

前作のグラフィンタッチからグラフィン360と名称が変わりましたが、まさにここが前作と今作の違いとなります。

基本的にボールの弾きがよくパワーを出せるのがインスティンクトシリーズの特徴となりますが、前作に比べ今作は球もちが良い印象があります。

これにより、前作のグラフィンタッチではパワーをしっかり出せる分、制御も難しくなっていましたが、今作のグラフィン360はパワー+コントロール性能がUPしたことになります。

また、球もちが良いことでボールに回転を与えるという面でも、進化していますね。

グラフィン360とは

グラフィンとはダイヤモンドより強い原子同士の結合がある、強い物質…だそうです。要は非常にものすごく丈夫ということですかね。

この素材をラケットフレームに5か所(サイド部分・スロー部分・ヘッド部分)に搭載することで、面のブレを抑制しているということになります。ちなみにグラフィン360の「360」は、360度に搭載していますよ!という意味だそうです。

グラフィンタッチはヘッド部分にグラフィンを搭載していなかったため、ヘッド部分の面ブレを利用してパワーを出していましたが、グラフィン360はヘッドに搭載することでパワーはそのままに面ブレの抑制を実現したテニスラケットということになりますね。

ヘッド グラフィン360インスティンクトのおすすめプレーヤー

2019年モデルのグラフィン360インスティンクトは、パワーを出したい女性やボールの飛びを抑えたいがパワーも出したい!という方にもピッタリだと思います。

インスティンクト自体が「簡単に飛ばせるラケット」というイメージが強く、今作もこの印象はものすごくあります。ただ、グラフィン360になってホールド感がアップしたことで、より振りぬいてもボールが収まる感覚があり、フラットだけでなく回転もかけやすくなっています。
今まで当てるだけでボールを飛ばしていたという方は、グラフィン360を使用することでスイングをしていくフォームにもなり、その分ボールに威力も出せるのようになっています。

ヘッド グラフィン360インスティンクトの特徴と評価

2019年モデル「グラフィン360インスティンクト」はMP/S/MPライト/パワーの4機種販売されています。その中でも人気のあるMP/Sに加え、話題となっているMPライトについて特徴と評価を書いていきます。

<3機種のスペック比較>

MP S MPライト
重さ 300g 285g 265g
フェイス 100inch 100inch 100inch
バランス 320mm 320mm 340mm

面の大きさはすべて一緒となっており、バランスと重さで3機種の差をつけています。

3機種を特徴を簡単に言うと

MP…打ち負けせず、しっかりパワーを出せる
S…操作がしやすく、パワーだけでなく回転もかけやすい
MPライト…軽さ=打ち負けるの概念を打ち崩す

となります。それぞれの機種をショット別にインプレしていきます。

インスティンクトMP(300g)

ストローク
3機種の中で最もパワーが出るラケットです。
打感は柔らかい印象がありますが面がしっかりしてるため、打ち負けるという感覚はありません。

THEフラットというくらい、気持ちよくボールが飛んでくれますが、グラフィン360が搭載されているため抑えが利きやすく扱いやすいラケットです。スリクソンのレボシリーズを柔らかくしたイメージを持つとわかりやすいかと思います。

ボレー・サーブ
3機種の中で最も楽にボールを飛ばせます。
自分で操作をせずとも、当てるだけでボールが弾いてくれます。また、ある程度重さもありますので、強いボールにも弾かれず、ボレーでありがちな大きなテークバックの改善にもなれるラケットです。

サーブもスピードが出しやすく、フラットには最適です。ですが、スライスサーブなど回転系を主としている方にとっては、回転量不足を感じさせますので、次の紹介するインスティンクトSの方がよさそうです。

インスティンクトS(285g)

ストローク
3機種の中で最も操作性に優れたラケットです。
MPと違い、重さがない分ラケットをしっかり振っていかないとボールが飛ばない印象はあります。逆に言うと、しっかり振れることでボールに回転を与えやすいメリットもあります。

もちろん他機種と比べれば圧倒的にパワーはありますので、操作性を重視していてなおかつラケットを振っていきたいと思う女性プレーヤーには良さそうです。

前作のウルトラ108を使用している方などは、振り抜きが良くスピンもスライスもより回転がかかりますね。

ボレー・サーブ
3機種の中で最も回転を操れるラケットです。
ただ、当てるだけですとストローク同様重さがない分飛ばない印象がありますが、軽い分操作性は抜群ですし、回転をかけてドロップやボレーロブを行う際は、最高のパフォーマンスをしてくれます。

サーブに関しても回転系に優れている印象です。特にスライスサーブでは、パワーもある程度出せて回転も程よくかけられるインスティンクトSは、スライスサーブを主としている女性プレーヤーに最適です。

インスティンクトMPライト(265g)

ストローク
軽いのに打ち負けないラケットです。
265gというと軽すぎて打ち負けそうと思いますが、バランスがかなりトップにあるということもあり、スイング加速を利用して打ち負けにくくなっています。

なかなかないスペックでもあるので癖があるのでは?と感じる方もいると思いますが、スムーズにラケットが走るので軽さ以上に気持ちよく振りぬくことができます。

同じくらいの重さのラケットを使う方は相手のボールの勢いを利用して打球するスイングになりやすいですが、MPライトですと意識しなくてもラケットの先端が勝手に出てくれますので、さらに伸びのあるボールを打てるという印象です。

ボレー・サーブ
3機種の中でパワーが出しやすいラケットです。
軽いため打ち負けそうなイメージですが、先端に重みがあるので暑い当たりでボールを飛ばせることができます。
ボレーは、Sよりも力強いボールを打てますので、軽いラケットが好みの方は、回転系を操るのであればS、ガツガツといきたいのであればMPライトがよさそうです。

サーブに関しては、先端の重みがありラケットが加速してくれる分、ラケットの重さ以上にボールが飛んでいきます。スイングスピードがありすぎると場合によってはサービスコート内に収まらないほどの威力が出せるので、若干回転などを加え意識的に威力を落とすとよさそうでした。

【追記】インスティンクト2019リバースが登場

2019年11月1日よりスペックは一緒でデザイン違いの「インスティンクト2019リバース」が登場しました。

今回のリバースモデルは水色基調のグラフィン360インスティンクトのカラーリングをリバースし、黒基調のカッコいいモデルとなっています。

インスティンクトの中でも売れ筋であるMPとSで販売されており、数量限定モデルとなりますので、気になる方はお早めに!

ヘッド インスティンクト2019まとめ

2019年モデルのインスティンクトシリーズをご紹介してきましたが、振り抜きを求め簡単にパワーが出したいという方に最適のラケットとなります。

ただ単純に楽にパワーを出したいというよりかは、しっかり振っていく中でパワーを出していラケットなので、若干競技者用要素も含まれているラケットですので、アクティブにテニスをプレーする方は、インスティンクトは非常におすすめとなります。

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