テニスのスプリットステップのコツは足を開く!タイミングの取り方は?

テニスの基本として動き出しの際に使われる「スプリットステップ」。動き出しが早くなるよーと言われることが多いですね。もちろん、そういった効果も多少はありますが、本来の目的は別のところにあります。

スプリットステップをやると逆に反応が悪くなるといった声をよくいただきますが、そのような悩みがある方はぜひこの記事をお読みください。スプリットステップの考え方がきっと変わってきます。

スプリットステップの意味や目的、やり方についてお伝えしていきます。

こんな方におすすめ

・スプリットステップのやり方がわからない

・スプリットステップやると動きが遅くなるからやっていない

・そもそもスプリットステップって何?

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スプリットステップの意味~ジャンプではない~

スプリットステップというと飛ぶんでしょ?と解釈される方もいらっしゃいますが、これはスプリットステップではなく「ジャンプ」です。

スプリットステップとは足を開く動作のことを指し、足を開くことでつま先重心を作り動き出しがスムーズになってきます。そもそもスプリットとは「分割」という意味合いがあり、ボーリングなどでピンが離れた状態のことをスプリットと呼びますよね。

テニスでいうスプリットステップは、分割=足を開く動作のことを意味し。上に飛ぶのではなく重心を下げる動きのことを言います。

スプリットステップとは

・足を開く動作のことを言う

・重心が低くなり、ニュートラル状態となる

・つま先重心になるため、動き出しもスムーズ

スプリットステップの目的~相手を観察する~

導入部分でも書きましたが、スプリットステップの目的は動き出しのためだけが目的ではなく、様々な目的が存在します。

スプリットステップの目的

・相手を観察する

・動きをいったんリセットする

・動き出しをスムーズにする

スプリットステップは相手が打球したタイミングで足を地面に着地させていきますが、相手をしっかりと観察していかないと着地のタイミングをつかむことができません。テニスではどんなボールがくるのかを予測することが重要となりますが、予測をするためには相手の重心や態勢・打ち方などを観察しなくてなりません。次のボールがどんなボールなのかをある程度予測することで対応力は全く変わってきますが、スプリットステップをすることで嫌でも相手を観察することができ、予測にもつながってきます

※予測の詳しいやり方はテニスの予測の仕方とは?たった3つのコツで解決!をご参考ください

また、テニスでは1球ごとに動きをリセットしなくてはなりません。理由はあらゆるところへボールが飛んでくるためです。テニスでボールを打つためには構え→ターン→移動→止まる→スイング→構えという一連の動作を1球ごとにやっていきますが、この動きを一度リセットして新たに次へのボールへ対応する手段となるのがスプリットステップなのです。仮にリセットができていない状態で次のボールを追いかけていくとターンが不十分になったり、ラリーリズムが作れなくなったりしてその後のスイングに大きな影響を与えてきます。

こうした目的とともに動き出しのスムーズさが合わさって本来のスプリットステップの役割を果たしていくのですね。

スプリットステップの効果

・観察をすることで予測につながる

・リセットすることで、ラリーリズムを作ることができる

・スプリットステップをすることで、動きを止めて左右どちらにも対応ができるようになる

スプリットステップのやり方~着地のタイミングが重要~

ここまで、スプリットステップの意味や目的・効果をお伝えしてきましたが、実際に試合やラリーでスプリットステップが使えるようになるためのやり方をお伝えしていきます。

スプリットステップの最大のポイントは開いた足を着地するタイミングです。

①相手を観察する

②相手のスイング動作に合わせて足を開く

ラケットにボールが当たる瞬間に地面に着地する

足を開く幅ですが、肩幅よりちょい広めが良いです。あまり広げすぎても動けませんので。人生で一度はやったことがある反復横跳びのスタートするときのスタンスを思い浮かべるとイメージがつきやすいかと思います。

スプリットステップはニュートラルな状態を作ることが目的ですので、こういう形にしましょう!というのはありません。要は相手の打球時に着地して動きやすい姿勢を作れていればOKです。

※スプリットステップの応用としてポジション変更があります。ポジション変更をすることでラリーを試合することが可能となります。詳しくはテニスの攻守の切り替えのコツ|ステップでポジション変化!をご覧ください。

スプリットステップで動きが遅くなる方の特徴

スプリットステップが苦手という方は、ステップしなきゃ!と必要以上に意識をしてしまうためです。このタイミングで飛ばなきゃ!と意気込んでスプリットステップをしようとしてしまうと上に飛んでしまいジャンプとなってしまいます。ジャンプをすれば滞空時間が長くなるので、もちろんタイミングが遅くなってしまいます。

何度も言いますがスプリットステップの目的は観察・リセット・動き出しなのでこれらができていれば良いわけです。変に形にこだわる必要は全くありませんし、気合を入れるものでもありません。といいますが、むしろリラックスの状態を作るためにスプリットステップをしています。

わかってはいるんだけど、ジャンプをしてしまったりタイミングが合わなかったりする…という方もいるとは思います。そんな方は、次項で解説するスプリットステップに代わるもっとシンプルな動きを試してみると良いかもしれません。

1球ごとにスプリットステップできない方への対処法

なぜかジャンプしてしまう、リズムがどうしてもつかめないという方は、相手が打球したタイミングで膝を使って重心を落とす動作を試してみてください。

スプリットステップが苦手という方は、足を開く行為が難しくさせています。だったらその行為を思い切って削除しちゃいましょう。足を開く行為ができれば膝のバネが加わるのでその後の動き出しをよりスムーズにさせてくれますが、目的は観察・リセット・動き出しなので膝を使って重心を落とすことでも達成されます。

膝を使って重心を落とすには肩幅程度のスタンスが一番やりやすいですので、自然とニュートラルな状態を作ることができます。タイミングが合わないでスプリットステップをしても効果はありませんので、だったら重心を下げるだけの方がスプリットステップとしての効果が期待できます。

長年スプリットステップをしてこなかった方は、重心を落とす→スプリットステップと段階を踏んでトライしてもよいかもしれません。

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まとめ

スプリットステップのポイントをまとめると

・ジャンプではなく足を開く

・目的は観察・リセット・動き出し

・やらないよりやった方が間違いなく良い

・スプリットステップが難しく感じる場合は、膝を使って重心をさげる

の4つになります。

本来ならばテニスをやり始めたばかりの時にテニスの動きの基本として習慣づけていくものですが、スプリットステップをしないまま長年たってしまったという方が多いのが現状です。ですが、スプリットステップはテニスという左右に動かされるスポーツでは必須の動作となりますので、ぜひショートラリーや球出し、ラリーなど普段の練習からスプリットステップにトライし、習慣づけてみてください。今まで取れえなかったボールが取れるようになりますよ。

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