
いくら素振りをしても上達しない…

素振りをしてるけど、本当にこのやり方でいいのかな?
素振りは、手軽にできる練習メニューですね。
だからこそ、正しいやり方とそうでないやり方では、大きな差が生まれてきます。
現役のテニスコーチが上達に効果的な素振りのやり方とおすすめの練習メニューを解説していきます。
\フォームについて知りたい/
テニスの効果的な素振りのやり方は?【やみくもはNG】
テニスの素振りを効果的にするやり方は3つあります。
- 体の使い方を覚える
- 構えからスタートする
- 実践・ラリーを想定する
素振りの目的は、実践で使えるように体の使い方を習得することです。
もちろん、打点の位置やテークバックの形といった打ち方を確認することも大切です。
しかし、もっと大事なのが、打ち方を形成する体そのものの使い方!
実践では、様々なボールが飛んできます。
そのため、常に理想のフォームで打つことは難しくなりますよね。
素振りで体の使い方を覚えることで、様々なボールに対して柔軟に対応できるようになります。
それぞれ、素振りのやり方について深堀していきます。
体の使い方
素振りにおいて最も意識したい体の使い方!ポイントは3つです。
- 下半身から始動
- 体の回転運動
- ラケットは振るではなく振られる
このような動き方を『運動連鎖』と呼びます。
足が一番パワーがありますので、そのパワーを効率よく使おうというものです。
実は、皆さんが無意識に行っている『歩行』が、運動連鎖になります。
楽な動きで最大のパワーを生み出せる運動連鎖を、素振りに取り入れてみましょう。
運動連鎖については、下記の記事で詳しく解説しています。
》 ストロークのコツは運動連鎖!自然な動作で最大のパワーを!
では、実際に運動連鎖を体感できるやり方を解説していきます。
やり方
体の動かし方を体感できる運動、4つの手順で紹介します。
手順①:体をねじるように左右に腕を振る
手順②:手順①の動きに合わせて足を蹴り返す
手順③:腕の振りを斜めに振り上げる
手順④:ラケットをもって手順③をやる
ラジオ体操の体をひねる運動をイメージするとよいです。
コツは、腕をダラダラ状態にすること。
上体ひねりに足の蹴り返しをつけることで、より腕が振られるのが、実感できるはずです。
感覚がつかめてきた後は、よりテニスのスイングに近づけた動きをしていき、最終的にはラケットをもってスイングをしていきましょう。
構えからスタート
より実践に近い形で素振りをするために、構えを取り入れてみましょう。
ポイントは3つです。
- 正面向きからスタート
- 運動連鎖でスイング
- スイングにリズムをつける
このような動きを『一連の動作』と呼びます。
ずっと横向きの状態で素振りをするのはNG!
実践に近い動き方で、素振りをしていきましょう。
やり方
一連の動作で素振りをする手順を、1~5までのリズムに合わせて紹介します。
- 構える
- 横向きを作って止まる
- 下半身始動でスイング
- 構える(足踏みもいれよう)
- スプリットステップ
心の中で「1・2・3・4・5」とリズムを作りながら、素振りをするとよいです。
コツは、打ち方にこだわらないこと!
リズムをつけることで、スムーズに体を使えていることが体感できるはずです。
実践をイメージ
実践を想定するためにも、素振りにイメージを取り入れます。
ポイントは3つ。
- 相手のボールをイメージ
- 打ちたいボールをイメージ
- シチュエーションをイメージ
やみくもに数だけこなしてもNG!
人は、イメージしたことに対して体が反応します。
実践でも、打球する前にイメージを作ることで、スムーズな動作を生みまs。
実は、テニスが上手い人は、打ち方よりもイメージにフォーカスして、プレーをしているんですよ。
具体的なイメージの仕方とともに、やり方をお伝えしていきますね。
やり方
イメージを取り入れた素振りの具体的なやり方とコツです。
やり方 | コツ |
---|---|
相手をイメージ | 架空の相手を想像・目線も想像の相手に向ける |
自分のボールをイメージ | 打つ方向や弾道・距離・スピードをイメージした後にスイング |
パターンをイメージ | アプローチボレーなど、実践シチュエーションを取り入れる |
必ず構えた状態でイメージをしてから、素振りをすることが大切です。
先にイメージを叩き込むからこそ、脳からの指令によって動作してくれます。
ちゃんとやると、めちゃくちゃ疲れます。良い運動にもなりますね。
体の使い方を習得!おすすめの素振り練習メニュー
体の使い方をメインとした素振り練習メニューを3つ紹介します。
- 歩きながら素振り
- 遠心力を取り入れた素振り
- テニスグッツを活用して素振り
歩きながら素振り
自然な動作を覚えられるおすすめの素振り練習メニューです。
手順は以下の通り。
手順①:構えながら、右足⇒左足と前方へ2歩進む
手順②:3歩目の右足着地後、右側に体をひねる
手順③:4歩目の左足着地後、ラケットを振る
手順④:スイング後に手順①に戻る
手順⑤:手順①~手順④を繰り返す
歩きながらの素振りでは、テニスのスイングを意識しないことがコツです。
歩く中で体をひねって戻す動きを入れるという意識が重要で、ついでにラケットも持っていたという感覚がベスト!
右足→左足→右足(ターン)→左足→スイング→構えを意識して、リラックスした状態で繰り返し練習しましょう。
遠心力で素振り
体の使い方を習得できる素振り練習メニューです。
以下のようなものを使って練習ができます。
- 竿やほうきなどの長いもの
- ラケットに重りをつける
- ラケットケース(布)にボールを入れる
できるだけ、ゆっくり・大きく振ることがコツです。
手だけで振ろうとすると上手くいかず、下半身の回転を使うことで上手く振ることができます。
手打ちを改善したいという方におすすめの素振り練習ですね。
テニスグッツで素振り
フォーム作りや体の使い方をサポートしてくれるテニスグッツを、効率よく使うのもおすすめです。
特に以下の2つは、口コミでも効果を発揮しているグッツ!
- トップスピン・プロ
- パワーストローク
スピンを習得!トップスピンプロ
スピンを習得するために生まれたテニスグッツ!
手軽に設置でき、スピンに必要なボールの触り方やラケット起動などの感覚を養うことができます。
体の使い方を習得!パワーストローク
スイングに必要な体の使い方を習得できるテニスグッツ!
自宅などの狭い場所でも使用できるのがいいですね。
かなりの重さがあるので、重さを利用して大きくゆったりした素振りがおすすめです。
テニスの素振り練習では体の使い方を覚えよう!
効果的な素振りのコツを、もう一度おさらいします。
- 目的は打ち方ではなく、体の使い方
- 実践を想定して、構えから練習
- 歩く素振りで、下半身からの動作を習得
- テニスグッツを上手く活用でレベルアップ
それぞれの体に合った自然な動作を心がけ、イメージをして素振り練習をすることが、大切です。
効果的な素振り練習は、絶対にテニス上達へとつながります!
この記事を参考に、素振りの練習に役立ててください。
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