いくら素振りをしても上達しない…
素振りをしてるけど、本当にこのやり方でいいのかな?
素振りは、手軽にできる練習メニューですね。
だからこそ、正しいやり方とそうでないやり方では、大きな差が生まれてきます。
現役のテニスコーチが上達に効果的な素振りのやり方とおすすめの練習メニューを解説していきます。
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テニスの素振りは意味ない?真価を探る
素振りが意味ないかどうかは、目的とやり方次第で変わります。
以下の点を意識することで、効果は期待できるでしょう。
- 目的:実践で無意識に動作できるようにする
- やり方:打ち方ではなく体の使い方
スイングで最も重要なのは、体を連動させた動きです。
これらを無視して、ただやみくもに練習したり小手先のテクニックを優先したりすると、変な癖がつきます。
間違った動作が習慣化すれば、修正するのには困難です。
意味のある素振りをすれば、手軽でかつ効果的な練習に生まれ変わります。
初心者ほどテニスの素振りを取り入れたい理由
「正しい素振り」という条件化で、素振りほど初心者に効果的な練習と言えます。
まだ癖が少ないため、素振りで得られる効果が高いからです。
事実、レッスンで初心者に指導した際、素振りを取り入れることで上達速度が速くなるのは、実証済み。
効果的な素振りは、上達を目指せるので、初心者にも取り組みやすいコツややり方を解説していきます。
効果を最大化させるテニス素振りのコツとやり方
テニスの素振りで効果を発揮するための3つのコツを紹介します。
- 体の使い方を覚える
- 構えからスタートする
- 実践・ラリーを想定する
素振りの目的は、実践で使えるように体の使い方を習得することです。
実践では、様々なボールが飛んできます。
どんなボールにも反応できる体の動かし方を身につければ、実践で柔軟に対応できますね。
もちろん、打ち方も大切ですが、まずは体を連動させたスイングを習得することが先決!
それぞれ、素振りのやり方について深堀していきます。
体の使い方を習得
素振りでは、細かい動作の形ではなく、体全体を使った大きい動作が大切です。
- 下半身からの始動
- 体の回転運動
- ラケットは振るではなく振られる
人間で最もパワーのある下半身を効率よく使おうというものです。
下半身からの動かし方が体感できる簡単なやり方を紹介します。
手順①:体をねじるように左右に腕を振る
手順②:手順①の動きに合わせて足を蹴り返す
手順③:腕の振りを斜めに振り上げる
手順④:ラケットをもって手順③をやる
コツは腕をダラダラ状態にすること!
上体ひねりに足の蹴り返しをつけることで、より腕が振られるのが、実感できるはずです。
これらの動きは運動連鎖と呼ばれ、テニスのスイングにおける基盤になるので、ぜひマスターしましょう。
構えから一連の動作で実施
実際の動きを想定して構えから振りをすれば、効果が期待できます。
ポイントはこちら。
- 正面向きからスタート
- 運動連鎖でスイング
- スイングリズムをつける
よく横向きから素振りをやる光景を目にしますが、変な癖がつき、実践でも上手くボールが打てなくなります。
やり方は以下の通りです。
- 構える
- 横向きを作って止まる
- 下半身始動でスイング
- 構える(足踏みもいれよう)
- スプリットステップ
心の中で「1・2・3・4・5」とリズムを作りながら、素振りをするとよいです。
コツは、打ち方にこだわらないこと!
リズムをつけることで、スムーズに体を使えていることが体感できるはずです。
実践・ラリーを想定する
実践で発揮できない素振りをいくらしていても、意味はないですよね。
ポイントは3つ。
- 相手のボールをイメージ
- 打ちたいボールをイメージ
- シチュエーションをイメージ
実践に必要な体の動かし方を習得するには、イメージ練習が効果的です。
具体的なやり方の例を紹介します。
やり方 | コツ |
---|---|
相手をイメージ | 架空の相手を想像・目線も想像の相手に向ける |
自分のボールをイメージ | 打つ方向や弾道・距離・スピードをイメージした後にスイング |
パターンをイメージ | アプローチボレーなど、実践シチュエーションを取り入れる |
イメージは、脳から体への指令により、状況に応じた体の動かし方を、より鮮明に生み出します。
ちなみに、テニスが上手い人は、例外なく打ち方よりもイメージにフォーカスして、プレーをしています。
普段からイメージした中でプレーする練習にもなりますので、ぜひ取り入れてみてください。
初心者にもできるテニスを上達させる素振り練習
18年のコーチ人生で効果を発揮した素振り練習メニューを3つ紹介します。
- 歩きながら素振り
- 遠心力を取り入れた素振り
- テニスグッツを活用した素振り
がむしゃらに素振りを練習するよりもはるかに効果が期待できます。
それぞれ解説します。
歩きながら素振り
自然な動作を覚えられるおすすめの素振り練習メニューです。
手順は以下の通り。
手順①:構えながら、右足⇒左足と前方へ2歩進む
手順②:3歩目の右足着地後、右側に体をひねる
手順③:4歩目の左足着地後、ラケットを振る
手順④:スイング後に手順①に戻る
手順⑤:手順①~手順④を繰り返す
歩きながらの素振りでは、テニスのスイングを意識しないことがコツです。
歩く中で体をひねって戻す動きを入れるという意識が重要で、ついでにラケットも持っていたという感覚がベスト!
右足→左足→右足(ターン)→左足→スイング→構えを意識して、リラックスした状態で繰り返し練習しましょう。
遠心力で素振り
体の使い方を習得できる素振り練習メニューです。
以下のようなものを使って練習ができます。
- 竿やほうきなどの長いもの
- ラケットに重りをつける
- ラケットケース(布)にボールを入れる
できるだけ、ゆっくり・大きく振ることがコツです。
手だけで振ろうとすると上手くいかず、下半身の回転を使うことで上手く振ることができます。
手打ちを改善したいという方におすすめの素振り練習ですね。
テニスグッツで素振り
フォーム作りや体の使い方をサポートしてくれるテニスグッツを、効率よく使うのもおすすめです。
特に以下の2つは、口コミでも効果を発揮しているグッツ!
- トップスピン・プロ
- パワーストローク
スピンを習得!トップスピンプロ
スピンを習得するために生まれたテニスグッツ!
手軽に設置でき、スピンに必要なボールの触り方やラケット起動などの感覚を養うことができます。
体の使い方を習得!パワーストローク
スイングに必要な体の使い方を習得できるテニスグッツ!
自宅などの狭い場所でも使用できるのがいいですね。
かなりの重さがあるので、重さを利用して大きくゆったりした素振りがおすすめです。
テニスの素振り練習では体の使い方を覚えよう!
効果的な素振りのコツを、もう一度おさらいします。
- 目的は打ち方ではなく、体の使い方
- 実践を想定して、構えから練習
- 歩く素振りで、下半身からの動作を習得
- テニスグッツを上手く活用でレベルアップ
それぞれの体に合った自然な動作を心がけ、イメージをして素振り練習をすることが、大切です。
効果的な素振り練習は、絶対にテニス上達へとつながります!
この記事を参考に、素振りの練習に役立ててください。
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