テニスの試合でチャンスボールをネットする・ふかす方に向けて、現役のテニスコーチが自信をもって打てるようになるチャンスボールの打ち方をお伝えします。

チャンボールになると力が入り、ネットミスやあからさまなアウトになってしまう…

チャンスボールが来ると、コートに入れなきゃと思ってしまい、上手く打てない…

そもそもチャンスボールは難しいショットの部類となりますので、苦手意識がある方は考え方そのものを変える必要があります。
チャンスボールを上手く打つためのポイントや原因・コツについて解説していきますね。
ーこんな人におすすめの記事ー
■ネットミス・ふかすを改善したいプレーヤー
■チャンスボールの打ち方やコツを知りたい方
テニスのチャンスボールを成功させる打ち方のポイント
テニスのチャンスボールをしっかり決めるための打ち方のポイントは3つあります。
■テイクバックの位置も高めに
■スイングは斜め上方向に

ストロークの打ち方の記事を見ると、より理解度が増すよ
⇒ テニスのストロークのコツは運動連鎖!自然な動作で最大のパワーを!
打点の高さ
チャンスボールの打点は胸の高さが理想です。
胸の高さで、通常の打点位置よりも前方で打球することで、苦しい体勢にならず、スムーズに打球することができます(図参照)
打点が低いと下から上のスイングとなりボールに勢いがでませんし、高すぎるとボールがドカーンと飛んでいってしまいますので、胸の高さを打球することを意識しましょう。
テイクバックの位置
テイクバックの位置の目安は、腰の位置と肩の位置の間に設定しましょう。
通常の打点の時の「打点の位置」と「ラケットダウンの位置」の関係性をそのまま上に平行移動していけばOKです(図参照)
基本的にテニスはラケットダウンをし、上方向へボールを飛ばし回転をかけてボールを落下させますが、チャンスボールでも考え方は一緒ですので、いつもよりも高めにテイクバックをするように心がけましょう。
スイングの軌道
チャンスボールのスイングの軌道は、斜め前方に大きくです。
ボールの軌道はラケットダウンと打点を通る軌道に直結しますので(図参照)、上に述べたテイクバックの位置と打点の位置を意識すれば、後はしっかり振り切ることが大切です。
一番下の図のように直線ではネットミスに繋がりますし、かといって真ん中のように軌道が高すぎてもチャンスボールの効果は半減してしまいますので、一番上のようなスイング軌道を目指して、しっかりラケットを振り切りましょう。
チャンスボールをネットミスやアウトになってしまうという方は、まず原因をしっかり理解することがチャンスボールを自信もって打つために重要ですので、ミスの原因について解説していきます。
テニスのチャンスボールをミスする原因
テニスのチャンスボールのミスには、大きく2つあります。
■ネットをする=ネットミス
ふかす理由
チャンスボールをふかす主な原因は3つあります。
■スイングが小さい
■入れにいこうとする
チャンスボールをふかす最大の理由は、ボールに回転がかかっていないことです。
打点が遅れれば回転はかけにくくなりますし、スイングを小さくしてしまうと面が上向きになり、これまた回転はかけにくくなります。
コートに入れようとしてゆっくり振ってしまっても回転はかかりません。
迷いが生じれば生じるほど、しっかりしたスイングができずに回転がかかりませんので、しっかり振り抜くことが重要です。
ネットする理由
チャンスボールをネットする主な原因は3つあります。
■直線的な弾道で打とうとする
■ダウンスイングになる
ネットミスする3つに原因は、それぞれが連動しています。
強いボールを打とうとすれば力みが生じ、ラケットダウンができずにダウンスイングになり、結果として直線的な弾道でボールが飛び、ネットに突き刺さるような打球となってしまいます。
チャンスボールをネットするという方は、相手のボールの勢いを利用して打つという意識で打球すると、力みが消えスムーズなスイングができるようになります。
テニスのチャンスボールをミスしない3つのコツ
テニスのチャンスボールをミスしないコツは3つです。
■強いボールではなく、軌道をイメージする
■ボールの下でも真後ろでもなく上側を擦る
打ち方のポイントを成功させるためのコツとなりますので、ぜひ練習で意識して取り組んでみてください。それぞれ詳しく解説していきます。
リズムを作る
テニスではリズムを作ることがフットワークや力み具合など様々な面で良い方向へと導いてくれ、チャンスボールでも同様のことが言えます。
1…ターン
2…止まる
3…スイング
ターンをした後ボールに移動をし、打ちたい場所でしっかりとまり、下半身を回転させスイングをするといったリズムを取り入れることにより、自分の取りたい打点の高さにスムーズに移動することができます。
チャンスボールだ!といって、打つことばかり考えていませんか?
ストロークをする際、「打つ」と「リズムを作る」では大きくとらえ方が変わってきます。
チャンスボールを思っていた打点で取れない、どうしても手打ちになってしまう、といった方は、まずは1・2・3のリズムを意識しましょう。
強さではなく軌道
チャンスボール=速いボール・強いボールと捉えてしまいますと、力が入る原因となってきますので、明確な弾道のイメージを作ることが重要です。
そもそもチャンスボールは、相手のボールが勢いある状態の時に打球をするので勝手に反発が起きますし、相手との距離が短いということだけで相手を追い込むには十分です。
そこにさらに強いボールを!とイメージしてしまうと、余計な力を生む→ラケットダウンがなくなる→直線的なボールになる→コントロールがつかないとなってしまいます。
打つことに意識がいくと体は硬直していまいますが、どんなボールを打ちたいかに意識を向けると体はリラックスし、打ちたいボールを遂行しようと動作をしてくれます。
テイクバックの高さもラケットダウンの位置も弾道のイメージにあった位置へと導いてくれるので、斜め上方向へのスイング軌道を作ることができます。
ボールの上側をこするイメージ
高い打点で回転をかけて、なおかつ低い放物線を描くようなボールを打つのであれば、ボールの上側を擦るイメージで打球をしましょう。
条件②打点は前方で
条件③振り抜く
テニスのチャンスボールは力まないことが大切
テニスのチャンスボールの打ち方とコツをもう一度まとめます。
■軌道のイメージは低い放物線で落下
■振り切ることで回転がかかり、ボールの上側を擦る
チャンスボールを苦手とする人は、まず、絶対に決めるという意識よりも、さらに相手を追い込むという意識でトライしてみてください。
また、中途半端なスイングはチャンスボールに限らず、安定しませんので、この記事の打ち方のポイントやコツを参考にしながら、しっかり振り切るように練習をしていきましょう。

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