テニスのダブルス前衛の守備範囲とコツを現コーチが解説

テニスのダブルスにおける前衛の守備範囲について、現役のコーチが図を用いて解説していきます。

前衛はどこまで動いていいのかわからない…

よくペアに怒られるんだけど、どこまで守ればいいのよ…

前衛の守備範囲は、実は相手の位置や打ち方によってちょくちょく変わってきます。

ただ、共通して言えることは、誰でも前衛の守備範囲をマスターできるということ!

守備範囲を知るだけで、前衛に立った時の視野が大きく変わっていきます。

ぜひ、取り入れられる部分は、取り入れてみてください。

テニスのダブルス前衛の守備範囲は意外と広い

前衛の守備範囲の目安は、基本ポジションから前後左右2~3mくらいです。

図で表すとこんな感じです。

厳密にいうと、相手から打たれるボールの範囲に対して、2人で均等に守れていればokです。

ストレートばかりではなく、センター付近までが守備範囲ということになりますね。

相手に嫌がられる前衛になるためにも、前後左右どこでも取れる準備が重要になります。

守備範囲2~3mは意外と余裕

ダブルスラインからセンター付近までと思うと守備範囲が広いと感じますが、実際はそんなに広くはありません。

実際に数字化してみます。

コート半面の横の長さは約6m。前衛が半面の真ん中に立った場合は、左右それぞれ3mということになります。

次に、人が守れる範囲です。

  • 人の腕の長さ:約70㎝
  • ラケットの長さ:約70㎝
  • 大股で片足を踏み込んだ時の長さ:1m~

これらを足すと、約2m~2.5mくらいまではポジションを移動しなくても対応できることがわかりますね。

守備範囲と取れる範囲は違う

守備範囲と取れる範囲の違いを知っておくと、暴走することも少なってきます。

守備範囲 :「相手」の打てる範囲に依存
取れる範囲:「自分」の能力に依存

守備範囲は、個々の能力に関係なく、知っていれば誰もが守ることのできるエリアです。

対して、取れる範囲は、予測力や瞬発力・技術力など個々の能力によって変わってきます。

テニスの予測の仕方とは?3つのコツで解決

守備範囲に能力は関係ないといった理由を、次で解説していきます。

いろんな場面でのダブルス前衛の守備範囲

実際のプレーで良く起こるシチュエーションを3つ紹介します。

  • 相手がワイドの時
  • 相手がセンターの時
  • 相手が攻める時

相手の視点に立った時の打てる範囲を知っておくことがカギとなります。

その時に、しっかり守れる立ち位置ができれば、ワイドからセンターまで、広い守備範囲を作り出すことができます!

相手の打てる範囲→前衛が取るべきポジションの準備→ありがちなミスの順で、それぞれ解説していきますね。

相手後衛がワイドの時

  • 実はそれほど動かなくてOK
  • 無条件でストレートカバーは危険

相手後衛がワイドに言った時の視野と打てる範囲は意外と広範囲です。

相手の打球状況によっても変わりますが、二人の立ち位置はこんな感じです。

ありがちなミスとして無条件でアレーコートに移動することです。

前衛がアレーコートを守った場合、味方はコートの大半を一人で守らなくてはなりません。

同時に、相手後衛にプレッシャーを与えることもできませんね。

守備範囲を理解したうえで、相手の打ち方や状況に応じてストレートカバーの判断をしていきたいですね。

相手後衛がセンターの時

  • ストレートも対応できる位置へ
  • センターへの寄りすぎは危険

相手後衛がセンターで打球した時の視野と打てる範囲は、ワイドの時よりも狭くなります。

ボールがセンター付近に集まりやすくなるので、よりポーチが出やすい環境であると言えますね。

ありがちなミスとしてポーチを意識して、センターに寄りすぎることです。

自らワイドのスペースを空けてしまうと、相手の打てる範囲内なのに、サイドを開けてしまうということです。

結果として、相手に楽をさせてしまうことにもなります。

ポジションはあまり変えず「センター7:ワイド3」といった意識を持つだけで、ポーチの反応も十分にできるはずです。

相手後衛が攻める時

  • 左右の守備範囲を狭める
  • ポジションを下げるのは危険

相手後衛が少し詰めて攻めてきそうな時は、どこにでも打てる状況になります。

攻められそうな時は、図のように前に詰めることで、左右を守備範囲を狭めることができます。

ありがちなミスとして、ポジションを下げてしまうことです。

立ち位置が後ろになればなるほど、左右のスペースを空けてしまうことになります。

怖くてどうしようもない時は、その場で重心を低くすることで恐怖心は多少抑えられますので、お試しください。

テニスのダブルス前衛で守備範囲を作る方法

ダブルス前衛では、2つのコツを意識することで、左右前後に対応できる守備範囲を作ることができます。

  • 打球者に向きを作る
  • 打球者に向かって前に進む

打球者に向きを作って前に進むほど、左右のスペースが小さくなり、より両左右に対応した守備範囲を作ることができますね。

状況によって打球者に対して進むことができない場面でも、向きを作るだけで、左右に対応できる守備範囲を作ることができます。

詳しくは、前衛の動き方を徹底解説した下記の記事をご覧ください。

テニスのダブルス前衛の動き方とポジション

ダブルス前衛はセンターのボールも守備範囲

テニスのダブルスでの前衛の守備範囲について、まとめます。

  • 前衛の守備範囲は前後左右2m~3m
  • 2人で均等に守ろう
  • 左右どちらかに寄りすぎない
  • 打球者に向きを作ることがコツ

もちろん、相手の状況・味方の状況・ゲームの状況によって、立ち位置は変わってきます。

しかし、ベースとなる前衛の守備範囲は、ダブルスライン~センター付近!

よくストレートやセンターを抜かれてしまう…という方も、ばっちり対応できると思います!

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