テニス初心者が楽しみながら上達できる最適の練習メニューをご紹介していきます。

全然つながらないんだけど…

打つ時は楽しいんだけど、試合となると…試合じゃない(笑)
初心者にとってテニスは難しいスポーツです。
ですが、練習に工夫をすることで、ラリーが続き、よりテニスが楽しくすることができます。
初心者同士でも試合が楽しめることを最終目標にしたメニューを、現役のコーチがお伝えしていきます。
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テニス初心者が楽しめる練習のコツ
テニス初心者でもテニスが楽しめるコツは2つです。
- ラリー・ゲームができる工夫をする
- 打ち方を気にしない
華麗なフォームやバシバシ決める試合を想像しますよね?
この理想が、テニスを余計に難しくしていき、初心者同士の練習がなかなかうまくいかない理由にもなります。
レベルにあった練習メニューを組むことが、テニスという難しいスポーツを楽しめるコツです。
それぞれのコツの理由と意図を詳しく解説していきます。
メニューの工夫
簡単にできる工夫の仕方として2つ紹介します。
- ボールを変える
- 距離を変える
テニスが難しい理由の一つにボールの弾みが大きいこととボールの勢いの調整が難しいことが挙げられます。
この2つを一気に解消してくれるのが、ジュニア用のボールです。
おすすめはグリーンボール!
グリーンボールは、一般のテニスボールの弾みに比べ、75%ほどしか弾みません。
正規のコートの広さでもよいですが、距離を短くすることで、より簡単にテニスを楽しむことができます!
スクールでも大人レッスンで使用しているほど、定番の練習方法です。
打ち方は気にしない
打ち方に気を取られて、ラリーやゲームが楽しめない…なんてことありませんか?
テニスの目的は相手コートにボールを入れて相手と打ち合うことであって、打ち方はその手段でしかありません。
打ち方はスクールやお上手な人に習えばOK!
初心者同士ならフォームなんか気にせず、「ラリーが続いた充実感」「ゲームでポイントが取れた喜び」を目標にテニスを楽しんでみましょう。
テニス初心者が楽しめる練習メニュー
初心者同士の試合を目標にした練習メニューを、4つの段階を経てご紹介していきます。
- ウォーミングアップ
- ミニラリー
- ミニゲーム
- ラリー・ゲーム
この手順通りに練習をすれば、最終的に長い距離で試合を楽しめるように習メニューを組んでいます。
それぞれ、やり方をお伝えしていきますね。
ウォーミングアップ

ウォーミングアップでおすすめな練習は3つです。
- ボール付き
- 短い距離のノーバウンドラリー
- 短い距離のワンバウンドラリー
ウォーミングアップなんで気合なんて入れずに、談笑しながらでOK!
むしろ、その方が体の力が抜けて、上手く体を動かすことができます。
ボール付き
ボール付きは、ラケットを扱うこと・ボールの弾み具合を確認・力の調節などが目的です。
どんな形でもOKです。おしゃべりしながらやってみましょう。
やり方については、下記の記事をご参考ください。
ノーバウンドラリー
ノーバウンドラリーの目的は、ラリーのための「力の調節」や「ボールコントロール」です。
以下の3つを意識して、こちらも談笑しながらやってみてください。
- ネットを挟まなくてもOK
- 距離は1m~5mほどで
- つなげることを目的とする
ウォーミングアップとしては定番なので、ぜひ取り入れてみてください。
ワンバウンドラリー
ワンバウンドラリーの目的は、「バウンドの予測」「力の調節」「コントロール」です。
打ち方は気にせず、3つのポイントを意識して練習してみてください。
- ネットを挟まなくてもOK
- 正面向きで(ボール付きの要領で)
- 距離は1m~8m程度
ジュニア用のボールを使うことで、ラリーの難易度を下げられます。
ラリーが続くので、よいウォーミングになりますね。
ミニラリー

次にネットを挟んでの短めのラリー(ミニラリー)です。
練習する際は、以下の3つを意識しましょう。
- 構えを作る
- ボールの軌道は高く
- 距離はサービスライン同士
上級者の場合はウォーミングアップとして使われますが、初心者にはすごい良い練習になります。
というのも、ミニラリーはテニスの要素がすべて詰まっているからです。
レベルに応じてボールや距離を変えて、練習してみましょう。
ミニゲーム

ミニラリーまでできれば、ゲームができちゃいます。
- ミニコートでシングルス
- ミニコートでダブルス
ゲームには、相手との駆け引きやポイントを取るための工夫など、テニスの楽しさが存分に詰まっています。
これまでのメニューで、ゲームに必要な「力の調節」「コントロール」を練習しているので、すぐにでも始められますよ。
プロがやっているような陣形とかは気にせず、ポイントを取り合う「ゲームの原点」を体感しましょう。
やり方の例を挙げておきますので、ご参考ください。
- ルール:〇点先取の試合
- コート:サービスボックス内(図参照)
- 使用ボール:グリーンボール
- やり方:下から球出し後、ゲーム
レベルに応じてさらに弾みの少ないオレンジボールや通常のイエローボールに変更してみましょう。
ワンバウンドのみ・強打禁止などの縛りルールを入れても面白いです。
ラリー・ゲーム
ミニラリー・ミニゲームの要領で、コートを広く使って練習をしていきます。
長い距離になることで、難易度は爆あがり……
以下のポイントを意識して、練習してみてください。
- グリーンボールを使用
- 徐々に距離を広げていく
- 山なりの軌道がGOOD
距離が長くなっただけで、ボールの勢い・弾み方・力の調節・コントロールなど、勝手が全く違ってきます。
長い距離でもテニスが楽しめるように、それぞれ目的とコツをお伝えしていきますね。
おすすめはグリーンボール
目的はボールの勢いと弾みを押さえることです。
イエローボールと比較するとわかりますが、ラリーのつなげやすさが段違いに楽です。
グリーンボールで十分対応できてきたら、イエローボールに変更して練習してみましょう。
徐々に距離を広げていく
目的は力の調節とコントロールを合わせていくことです。
うまくいかなくなる場合は、遠くへ飛ばしたいという思いから、力が入ることです。
サービスラインから徐々に距離を広げていき、出来る範囲でラリーをしてみましょう。
軌道は山なりで
目的は楽にボールを遠くへ飛ばすことです。
力をいれたらボールが飛ぶと思いがちですが、ボールは上方向に飛ぶことで飛距離を出すことができます。
また、テニスはネットがあるスポーツなので、山なりが基本的な考え方です。
山なりで安定してきたら、徐々に軌道を低くしていくようにしましょう。
テニス初心者は段階的に練習がおすすめ
テニス初心者が楽しめる練習メニューについて、ポイントをまとめます。
- 最初は短い距離から
- 打ち方にこだわらない
- ジュニアボールをうまく活用
- やっぱゲームが楽しい!
みんなで楽しくテニスを楽しむためには、レベルにあった練習方法が重要になってきます。
段階的にメニューを組めば、ラケット感覚やボール感覚に慣れやすくなり、ラリーやゲームも楽しめるようになります。
普段イエローボールを使っていてあまりうまくいっていないという場合は、グリーンボールをうまく活用してみてください。
テニスラケットは上達に不可欠
良いテニスラケットは、モチベーションアップだけでなく、プレーの質をも変えます。
レベルやプレースタイルにあったテニスラケットを、ぜひ探してみてください。
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