テニスのウォーミングUPとしてよくやる練習メニューにショートラリーがあります。
テニスを長くやっている方でもミニラリーは苦手だから嫌いという人は多くいるのですが、ショートラリーってテニスに必要な要素がめちゃくちゃ盛り込まれているのです。
テニス初心者はもちろん、テニス中級者にも役に立つミニラリーの目的ややり方などをお話していきます。
テニスのショートラリーの目的や効果【初心者必見】
テニスのショートラリーには運動前に体をほぐす目的がありますが、他にも意識をすることでたくさんの効果が出てきます。
なにせ、テニスの基本はショートラリーの中にすべて凝縮されているからです。
たかがショートラリー、されどショートラリー!意識の持ち方を変えるだけで、体をほぐすだけの目的と同時に複数の効果を一緒に行うことができるので、一石二鳥ですね♪
いや、場合によっては一石三鳥にも四鳥にもなってきます。
まずは、ショートラリーの目的と効果についてお話していきます。
ショートラリーの目的
ショートラリーの目的は、体をほぐす以外にもこんな目的があります。
これだけの目的がショートラリーには潜んでいます。とはいえ、テニス初心者にとってすべての目的をもちながらショートラリーをするなんて、かなり難しくなってしまします。
そこで、上記にあげた目的を一つに絞ってやることをおすすめします。
なんでもそうですが、目的を作って練習をすることで上達スピードは上がり、ミニラリーも立派なテニスの練習方法なのです。
ショートラリーの効果
テニスのショートラリーには、その日の調子を知るといった効果があります。
「今日はフォアハンドがコントロールできないなぁ」
「なんか体の動きがものすごく調子いい!」
といったことですね。
そして、ここからが超重要です!
先ほどの説明した目的をもってショートラリーをすることで、その日一日の練習に対する意識がまるで変わってきます。
ショートラリーをただ体をほぐす目的でやるのがもったいないと思いませんか?
もし、そう思ってくれた方は、次項のショートラリーの練習方法をご参考下さい♪

テニスのショートラリー練習方法|基本編
テニスのショートラリーに目的をもって練習をするためには、意識づけと並行して練習方法をしっておきたいですね。
様々な練習方法がありますが、テニス初心者がショートラリーを続けるための練習方法をご紹介していきます!
基本のショートラリー練習方法①
【ショートラリーでとにかく繋げるための練習メニュー】
テニスを始めたばかりの方やテニス初心者は、ミニラリーを続けるのが非常に難しいです。理由は2つあります。
・ボールが飛びすぎてしまう
・ボールのスピードが速すぎてしまう
テニスを初めて間もない方が硬さのあるテニスボールを優しく打つことなんて、難易度が高すぎます汗
ショートラリーが続かず、何のための時間だったのかと思ってしまっては非常にもったいない!
そこで!
上記の2つを解消する練習方法としてジュニアボールを使ってショートラリーをします。
ジュニアボールは、レッドボール・オレンジボール・グリーンボールの3種類あり、それぞれ以下のような関係性があります。
ボールの種類 | 通常のボールを 100とした時の弾み具合 |
レッドボール | 25%程度の弾み具合 |
オレンジボール | 50%程度の弾み具合 |
グリーンボール | 75%程度の弾み具合 |
はじめはレッドボールを使用してミニラリーの練習をしていき、相手とラリーを続けることを目的としていきましょう。
その際、打ち方にこだわらなくてOKです!打ち方とはより良いボールを打つための手段ですので、ミニラリーで行う必要性がありませんね。
ラケットに当てるだけといった形で十分ですので、どんな形になってもネットを越して相手とラリーを続けることのみを意識していきましょう。
基本のショートラリー練習方法②
【ショートラリーで狙う意識を作る練習メニュー】
ショートラリーが繋がってきましたら次のステップに進みましょう!「狙う」です。
テニスは、自分の打ちたいところに狙い通りにコントロールできることで、試合を優位に進めることができてきます。
「狙う」には、以下の要素が含まれており、テニスに必要となる要素が盛りだくさんです!
・力の強弱
・面の向き・方向性
・山なりの軌道
・打ちやすい打点で取るための準備
ただ、ショートラリーは打ち方練習ではありませんので、打ち方を意識する必要はありません。
意識するのは、自分のボールの結果です!
練習方法は、サービスラインとネットの間に的を置いて、お互いに的を当て合いっこするだけです。
的を狙うという目的があることで、その目的を成功させるために体が勝手に動いてくれます。この感覚を知ることはテニスをする上で必要なこととなります。
ボールが的からずれたら
「的より右側にいったから次は左側を狙ってみよう」
「ボールが飛びすぎたから、次は少し力を抜いていこう」
といったように調整をしていくと、狙う感覚がわかってきますよ♪
テニスのショートラリー練習方法|応用編
テニスのショートラリー基本編では、どのように続けるかに重点をおいてご紹介していきました。
応用編では、より制限や決まり事を作ってテニス上達を目的としたショートラリーをしていきます。
制限や決まり事を仲間同士で色々作れるようになったら、ショートラリーが非常に充実した練習メニューへと生まれ変わりますので、ぜひご参考にしてください。
上達するショートラリー練習方法①
【コースの制限を作った練習メニュー】
①自身はペアの右左を交互にコントロール
②ペアは、相手の打ちやすいところへ返球
この練習の目的は、
左右を打ち分ける方
・どんな状況でも決められたコースを打つための技術
・左右を狙うための準備の仕方
受け手側
・あらかじめ右左の来る場所がわかっているので、早めの準備の仕方やタイミング、相手を観察してボールの出方を確認する
となり、両者にそれぞれ目的があります。
この練習方法は、先述したテニスのショートラリー基本編がなんとなくできてから行うことでより一層の効果を期待できます。
上達するショートラリー練習方法②
【予測・判断・観察を向上させる練習メニュー】
①自分が打ったボールを目で追う
②相手のラケット面に当たった瞬間を目でおう
③相手の来たボールを目で追う
④バウンド後にボールが回転しているとこまで目で確認する
テニスは、人間の打球したボールが飛んで切るため、どんなボールが来るかは打球している人の動作によってきまります。
どんな動作をしているかを知るには相手を観察する必要が出てきます。そして、観察するためには見るべきポイントがあるのです。
相手の重心だったりラケット面だったりテークバック(打球準備の仕方)だったりと…
ですが、テニス初心者やテニスを始めたばかりの方はこの【観察】が非常に難しい!理由は、漠然と相手をみて、漠然とボールをみるからです。
この練習の目的は、ボールを目で追うことで観察に必要な見方を習得することです。ボールをなんとなくではなくしっかりと観ることで今まで気づかなかった発見がたくさん出てきます。
こっそりと、一例だけ教えちゃいます…
…
ボールはバウンド後必ず順回転をしている
です!
さらに詳しく知りたい方は➡テニスの予測の仕方とは?たった3つのコツで解決!も合わせてご覧ください。
テニスのショートラリーまとめ
ミニラリーってテニスの練習の前に必ずといってよいほど行われる練習です。仮にショートラリーの時間が5分だったとして、週1回テニスをする方が年間でショートラリーをする時間は4時間半程度です。
4時間半を無駄に過ごすか、目的をもって有意義なものにするかでテニスの上達具合は大きく変わってきてしまいます。
また、ショートラリーに目的をもって行った際、その後の練習にも影響は出てきますので、実質4時間半以上の価値があるといっても過言ではありません。
たかがショートラリー、されどショートラリー(大事なことなので2回目の登場です)
特にテニス初心者にショートラリーではなく中身のあるショートラリーにトライしてみてください♪
STEP2ボール付き練習方法<<テニス初心者の練習方法>>STEP4ストローク練習方法①
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