テニス初心者の導入練習としてよくボール付きが行われます。ボール付きを行うことで実際にラケットを扱うフィーリングやボールの弾み具合などの感覚面を養うことができます。
ボール付きがもたらす効果や具体的な練習方法についてお伝えしていきます。
※テニス初心者はまず試合をしてみよう!

テニスのストロークとは
硬式テニスのストロークは、テニスで最もよく使われるショットです。
ストロークとは、ワンバウンドしたボールを打球することをいい、テニスの試合では必ず使われる打ち方となり、テニス初心者が一番初めにスクールで教わる打ち方でもあります。
プロのようなかっこいいスイングでストロークを打てたらどんなに気持ち良いことでしょう!
しかし!テニスを初めて間もない方が、プロのスイングを真似てストロークを打つと超高確率でホームランしちゃいます…
実は、テニスってめちゃくちゃ難しいスポーツなのです。ですので、フルスイングをして気持ちよく打ちたい欲求をひとまず押さえて、基本から段階を追って練習していくことをおすすめします。
その一つ目の段階が「ラケットとボールに慣れる」事です。
テニスのストローク練習方法①ボール付きの基本
テニスでどんなショットを打つ時にも共通して言えることは、面の向いた方向にボールが飛んでいくということです。
どんなマジックを使っても、これだけは絶対にくつがえりません!
テニスで方向を決める要素には、体の向きを作るだったり腕を操作するだったりなどありますが、どんな要素でも必ず最終的に行きつくのはテニスラケット面の向きなのです。
これは、テニス初心者でも上級者でも一緒なので、絶対に知っておきたいですね。
さて、ラケット面の向いた方向へボールが飛ぶというのをまず感覚で知ってもらう方が早いので、ボール付き練習をしてみましょう!
ボール付きの効果
ボール付きはお遊び感覚で出来る練習ですが、テニスに必要な要素がふんだんに含まれている効果的な練習方法です!
・ラケット面の真ん中に当てる
・ボール付きをする際のラケットの位置
・力の強弱
・早めの準備
テニスでは、ラケット面の真ん中でボールを捉え、正しい打点で取るための準備やラケットの位置、狙った場所へ飛ばす方向性、コートに収める力の強弱といった要素が必要になりますが、それらすべてがボール付き練習には含まれています。
ラケットと自分の距離感や力の加減などの感覚がなかなかつかめないテニス初心者にとって、ボール付きは最高の練習方法となるのです!
ボール付き練習方法|基本編
ただ何となくボール付きをしても効果はありますが、早く上達をするために練習ごとの目的も併せてお伝えしていきます。
〇地面に落とさずにボール付き
【やり方】
①ラケットを腰の高さに用意し、ラケット面が真上を向くように用意
②グリップの持ち方はこだわらずに、持ちやすいのでOK
③グリップエンドがおへその前にボール3つ分前にセット
④肘が体にくっつかずに体の前方にあるようにする
⑤ラケット面の上でボールを弾ませ、地面に落ちないように続ける
【目的・効果】
ボールとラケットが接触した際のラケット面の向きにボールが飛ぶため、方向性を養うことができます。また、どのくらいで握れば続くのかといった力の調節や、打球しやすいラケットの位置などもあわせて養うことができ、テニスのストロークの打点に繋がる練習となります。
〇地面に落としてボール付き
【やり方】
①上記のボールを落とさずボール付きの形を作る
②ラケット面で弾ませた後、ボールを地面に落下させる
③地面から弾んできたボールを再びラケット面にあて、ボールを上に弾ませる
④上記の②③を繰り返し行う
【目的・効果】
テニス初心者にとってテニスを難しくさせる理由の一つが、ボールのバウンドです。この練習ではボールを弾ませることで、テニスボールはどの程度弾むのかを体感でき、テニスのストロークの打ち方を行う上で絶対に押さえておきたいポイントです。
慣れてたら、ボールを弾ませる高さを色々変えてみてボールの様々な弾み具合を経験すると良いでしょう。
テニスのストローク練習方法②ボール付きの応用
上記でご紹介したボール付きは基本中の基本となります!しっかりとできるように練習してもらいたいのですが、中には
「こんなの簡単だよ」
という方もいると思います。
そこで、ボール付きに更なる負荷をかけ、より実践的になるようなボール付きの応用をご紹介していきます。
ボール付き練習方法|応用編
ボール付きの基本をやった後は、より高度なボール付きをお伝えます。
ラケット面を裏表交互に使用し、ボール付き
【目的・効果】
ラケット面を上向きに早く準備をすることで、ボールを待つ感覚を養う
1回転して、ボールを落とさずにボール付き
【目的・効果】
動作後でも早めに準備をすることと、動作中もボールから目を離さないことで、観察力を養う
ラケット面⇒フレーム⇒ラケット面でボール付き
【目的・効果】
ラケットを操作することでグリップ力の握り具合と、早めに準備することが目的
ラケット面⇒フレーム⇒ラケット面⇒グリップエンドでボール付き
【目的・効果】
けん玉のようにラケットを使うことによって、ボールコントロールや早めの準備、ラケットを自由に扱う器用さなどを養う効果がある
股の間からボール付き
【目的・効果】
もはや、異質なボール付きです笑 ですが、これができればテニスであらゆる体制からでもボールをコントロールできる能力や、体のバランス感覚なども養うことができます。難易度はかなり高いです。
このように、バリエーションを増やすことでボール付きの難易度はグッと上がります。
ただ何となく行うよりも目的をはっきりさせ、効果を意識しながら行うことで、ストロークの打ち方練習の際に
「あ~、こういうことかっ!!」
という発見ができ、打ち方練習でも早い上達を見込めることが期待できます。
お遊び感覚でできますので、ウォーミングアップなどの取り入れてみてください。
二人一組で、地面にボールをついてボール付き
上記でお伝えしたボール付きは1人で出来る練習方法ですが、テニスは対人スポーツですので、相手から来るボールに対して対応ができないといけません。
そこで、ボール付きの延長感覚で出来る、二人一組のボール付きメニューをご紹介します。
距離1mで地面にボールを落とした対人ボール付き
【目的・効果】
距離が短いので力の調整が必要になります。また、相手からどんなボールが来るのかを観察し予測することを意識しましょう。
距離1mで地面に的を置いて対人ボール付き
【目的・効果】
力の調整、観察・予測に加え、「狙う」要素が含まれます。2人の間にターゲットを置き当て合いっこするもよし、地面に四角のエリアを描き、2人で協力して何回エリアの中にコントロールして続くかといった練習など、負荷を加えることでより効果的な練習になります。
距離1mで8の字ラリー
【やり方】
1人はまっすぐに、もう一人は右左交互にクロスに狙ってボール付き。ボール付きが続けば8の字を描いたようになります。
【目的・効果】
人のいないコースを狙うための面の向きや体の入り方、移動しながらボール付きすることによる正しいボールの入り方を習得することができ、テニスの試合で基本となるストロークのボールの入り方やポイントをとるために相手のいない場所に狙う感覚を養います。
ネットを挟まなくても、テニスに必要な要素を養うことができます。1人ボール付きと一緒にウォーミングアップで出来る練習メニューなので、ぜひ練習前に取り入れてみてください!
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テニスのストローク練習方法まとめ
テニスのボール付きは、テニス初心者にとっては1人で練習できる最も効率の良い練習方法となります。
たかがボール付き、されどボール付き!テニスが上手い人は決まってボール付きの精度が高く、自由自在にラケットを使い、フレームのみでボール付きをしたりします。
一見ストロークと結びつかないボール付きですが、ストロークやその後のボレーなどすべてのショットの基本となる大切な練習となりますので、ぜひ様々なバリエーションに挑戦しながらボール付きをたくさん練習してみてください!
テニス初心者の練習方法第2弾はここまでです。最後まで熟読していただきありがとうございました(^^♪
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