現役のテニスコーチが、メリハリを持たせ充実した内容になるテニスの練習メニューの考え方を、実際のレッスンメニューを公開して解説していきます。

部活で練習メニューを作りたいのだけど、作り方がわからない

仲間内で練習をするときに、どうしてもだらけてしまう……

テニスが上手くなるための練習メニューの考え方にはコツがあります。この記事では、実際僕が使用しているレッスンメニューを公開して解説していますので、練習メニューに物足りなさを感じる方は、ぜひパクってください。
はっきりいって内容は難しいと思います。
テニスが上手くなりたい!メリハリある練習をしたい!
そんな方は、必要な箇所だけ上手く切り取っていただいて、皆さんのテニス練習メニューの参考にしていただければ幸いです。
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目次
テニスの練習メニューの考え方
↓そのために
■必要なラリーや陣形を練習
↓そのために
■必要なショットを練習
多くの練習メニューを見てみると、球出し→ラリー→(陣形)→ゲーム形式といった感じの流れになっていますよね。
この時、単純に球出し練習をしたりラリーをするのではなく、なんのために球出しをしているのか、ラリーはなんのためにあるのかを考えることが大切です。
言い換えれば、ゲームのために陣形があり、陣形のためにラリーがあり、ラリーのために球出しがあるということになります。
流れを作ることで、すべての練習がゲームに直結した充実の内容になるというわけですね。
もう少しテニスの練習メニューの考え方について、かみ砕いて説明していきます。
テニス練習メニューの考え方のコツ
練習メニューを組み立てていく際の考え方のコツは3つあります。
■テーマを決める
■逆算して練習メニューを組み立てる
それぞれ詳しく解説していきますね!
ゲームを想定する
試合に出ている方にとって、テニスの最終目標はゲームで勝つことだと思います。
半面のラリーが上手くても勝てるわけではなく、球出しのボールを綺麗に打てるから勝てるわけでもありません。
試合で苦手なところを克服したい!試合でこんなパターンで決めたい!という最終目標を決めてしまえば、ゲームを想定して陣形練習・ラリー練習・球出し練習を決めることも簡単になりますよね。

練習のための練習ではなく、試合のための練習を意識した練習メニューを組むことが大切!
テーマを決める
テーマを決めることは、様々なメリットを生みます。
■練習意図がはっきりとし、上達スピードUP
■
あまり細かいテーマを作る必要はありません(やりたくないという人も出てきちゃうかも)
ショートクロス・コントロールなど、大まかなテーマでOKです。
大まかなテーマを設定することで、個々でテーマをかみ砕く方もいれば、違うショットも練習したいという人がある程度自由にできる環境も提供できますね。

テーマを作った練習メニューが浸透してきたら、ゲームの想定と掛け合わせたテーマを作ると、より練習効率は上がってきます!
逆算してメニューを作る
ゲームを想定したテーマ(目標)を決めたのちは、目標を達成するために必要なことを探していくことで、どの練習も充実した内容の練習メニューを組み立てることができます。
例をあげて説明していきます。
試合想定:相手を追い出してチャンスを作る
ショートクロスのテーマに必要なことを考えます。
・コントロールが必要(ラリー練習)
・回転ショットが必要(球出し練習)
実際の練習メニューに当てはめてみます。
ラリー:回転ショットを使ってクロスラリー
陣形:どの場面でショートクロスを打つかを意識
ゲーム
通常球出しから考えるところを、ゲーム→陣形→ラリー→球出しと最終目標から逆算して練習メニューを組むことで、流れを作ることができますね。
コーチが作るテニス練習メニューを公開
実際に現役テニスコーチの僕が作っている練習メニューを公開しますので、参考にしていただければと思います。
※僕の場合は、レッスンの最後のメニューから書いているため、ゲーム→陣形→ラリー→球出しの順番になっていますが、実際にレッスンをする際は下から上に進めていきます。
僕の場合は仕事なので(笑)細かくやっていますが、サークルや部活などで練習メニューに悩んでいる方は、各メニューの目的をしっかり持っていればOKです。
逆算メニューのコツとしては、まず初めに最終目標と書かれた部分のように大まかでよいので、必要になるものをかみ砕いていきます。
大枠が決まりましたら、あとは細かく必要な項目を当てはめていくだけとなります。
正直、この書き方に慣れるまで数か月かかりましたが、その成果もあり、今ではお客さんから「試合でこんなことがあったの」と言われた段階で、上のようなメニューがパッと浮かぶまでになりました。
テニスの練習メニューの考え方まとめ
もう一度テニスの練習メニューを作る際の考え方のコツをまとめます。
■テーマを決めると、メリハリのついた練習になる
■最終目標から逆算してメニューを組むことで、各練習ごとにつながりを持たせられる
単純にストロークやってボレーをやってゲームという練習メニューをやってきて、「もっと刺激のある練習がやりたい」と思っている方は、難しいかもしれませんが、ぜひこの記事の練習メニューの考え方を参考にしてみてください。
わからない点やご相談はお気軽にご連絡ください。
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