2018年7月に発売し、男子ではジョコビッチ選手・女子では若手有望株のアンドリースク選手やガウフ選手が使用しているモデル『グラフィン360スピード』
ヘッドの中でも安定性があることで定評のスピードシリーズですが、グラフィン360になったことでどのような変化が生まれたのか気になるところだと思います。


こんな疑問を現テニスコーチの当管理人が実際にグラフィン360スピードのMPを使用した感想や特徴などをインプレしていきます。
グラフィン360スピードの特徴
スペック
フェイス 100Inch
ウエイト 300g
バランス 320㎜
フレーム 23/23/23㎜
パターン 16×19
スピードのMPは黄金スペックと呼ばれる100Inch300gとなっています。スピードは数年前からフェイスのサイズは変えずに重量だけを変え幅広い層に向けたラインナップを特徴としています。
pro…310g
mp…300g
mp lite…275g
S…285g
lite…265g
特徴
・グラフィン360搭載で安定性+パワーUP
スピードのコンセプトがその名の通りスピードボールとコントロールの両立となります。ジョコビッチ選手のプレースタイルの1つに走らされた際の質の高い返球やスピードボールのカウンターがありますが、まさにうってつけのラケット性能となっています。
今作からグラフィン360を搭載することで、さらにパワーロスをなくし、面の安定やパワー伝達をUPしたことで、結果としてより安定してスピードボールを打つことが可能になっています。
パワーテニスに負けないフラット系ラケットと言えるでしょう。
グラフィン360スピードMPの評価
・ 操作性はかなり良い
・球際でも面の安定性は抜群
パターンが16×19と目が粗いのがスピンがかかる1つの理由となっていますが、パワーアシストもあり面の安定性もあるので、コートに収めるためのスピンはかけやすいという感じです。
スピードMPを使用した人の声
僕のレッスンのお客様に実際にスピードMPを使用してもらい、感想をいただきました。
ピュアアエロ2016を使用している女性
→同じガンガン系でスピン系のピュアアエロを使用している方からすると、スピードは硬く感じるようです。ボールも今までなら入っているボールが際どくアウトになっていたりと、スピン系プレーヤーにスピードは難しい印象を受けました。
ブレード98Sを使用している男性
というか、スペック的にはブレードの方が難しいはずなのに、スピードの方が難しい印象があるかなー。
→かなり人気が高いブレード使用者からすると、いまいちだったようです。たしかにブレードを好む人はしなりだったり柔らかさを重視しますので、対極の位置にあるスピードはスペック的には扱いやすいはずなのに硬いイメージがあるのでしょう。
ブレード使用者が黄金スペックのスピードMPを使っても硬いという印象を与えたのは、逆を言えば相当な安定感があるということに繋がりそうですね。
ウルトラツアー(290g)を使用している女性
勢いはウルトラツアーの方がありそうだけど、スピードとそこまで変わらない感じで安定感も+されたって感じ。
→安定+パワーをテーマにしたラケットを使用している方にとっては非常に使いやすい模様。気になるコメントとして、300gに感じないくらい振りやすかったと言っていました。言い換えれば操作性がよいということなので、ボレーもしやすいです。
スピードMPのおすすめプレーヤー
グラフィン360スピードMPのおすすめプレーヤーとおすすめできないプレーヤーは以下のようになります。
・ガンガンストロークで打っていきたい競技志向プレーヤー
・フラットを主体として、スピンやボレーもそれなりにこなしたい方
・相手の横を打ち抜くカウンター(スピードボール)を打ちたい方
ラケットをしっかりと振っていくフラット系プレーヤー向きのラケットです。また、薄ラケを使用したいと思うプレーヤーの導入としても、黄金スペックで薄ラケに近い打感のスピードMPは良さそうです。
操作性もありますので、ガンガン打っていく女性でカッチリ系が好きな人にもおすすめできます。
今まで決まらなかったカウンターが決まったり、苦しい際の返球が相手に攻められなくなったりと、今まで以上に球際のボール処理能力が上がってくれるので、球際を強化したい方にもおすすめです。
・スピンでガンガン攻めていく方
・相手のボールの勢いを利用する方
グラフィン360スピードの詳細
その他のスペックも合わせて知りたい方はこちら
➡ヘッド グラフィン360スピードシリーズ
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➡HEAD グラフィン360+ スピードMPを評価【コーチインプレ
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