HEADの中でもツアーモデルとして人気の「グラビティ2021」と「スピード2020」の違いを、現役のテニスコーチが解説していきます。

僕に合ってるのはどっちなんだろう。

グラビティとスピードの違いを分かりやすく教えて!

両ラケットともコントロール+スピンタイプに分類されます。
その中でもグラビティはボールの威力UP・スピードはボールのスピードUPといった感じ!
ラジカル2021とスピード2020で、打感や操作性の違い等を詳しく解説していきますね!
HEAD グラビティとスピードのスペック比較
グラビティ2021とスピード2020のスペックを、代表的なPROとMPで比較していきます。
ーPROのスペックー
PRO | グラビティPRO | スピードPRO |
---|---|---|
フェイス | 100 | 100 |
ウエイト | 315 | 310 |
バランス | 315 | 315 |
フレーム厚 | 20-20-20 | 23-23-23 |
パターン | 18×20 | 16×19 |
CPI | 200 | 300 |
ーMPのスペックー
MP | グラビティMP | スピードMP |
---|---|---|
フェイス | 100 | 100 |
ウエイト | 295 | 300 |
バランス | 325 | 320 |
フレーム厚 | 22-22-22 | 23-23-23 |
パターン | 16×20 | 16×19 |
CPI | 400 | 500 |
グラビティの方が薄ラケスペックとなっています。
※CPI からもスピードの方が数値が大きく、パワー寄りのラケットといえますね。
- グラビティ
スピードに比べ薄ラケスペック - スピード
標準的なスペック
※CPI…HEAD独自の指標。数値が低い程コントロール寄り、高い程パワー寄りとなります。
➡HEADラケットの新指標『CPI』とは?一覧・選び方・比較
HEAD グラビティとスピードの特徴
グラビティとスピードの特徴は以下の通りです。
- グラビティ
回転がかけやすいラケット - スピード
ボールに打ち負けないラケット
グラビティは、変則的なスペックから、ラケットにしなりを与えつつボールに回転を与えていく特徴があります。
スピードは、ボールに打ち負けない強さがあり、ボールを押し込んでスピードを与えていくラケットです。
HEAD グラビティとスピードの違いを比較
- グラビティ…コントロール+威力
- スピード…コントロール+スピード
両ラケットともコントロールに優れたラケットですが、グラビティは威力あるスピン・スピードはボールスピードUPといった感じです。
両者を比較した場合
- グラビティ…しなりを利用してひっぱたきたい人向け
- スピード…面の強さを利用してしっかり打ちたい人向け
といった感じになります。
インプレ記事を上げていますので、参照ください。
➡グラビティMP インプレ・評価
➡スピードMP 2020 インプレ・評価
打感・操作性・コントロール・パワー・回転の5つの項目ごとに両ラケットを比較していきます。
打感
「柔らかさ」グラビティ>>スピード
- グラビティ…しなりがある打球感
- スピード…面全体で受ける打球感
打球の柔らかさは、グラビティの方が感じると思います。
グラビティは、ラケットのしなりが強く、『グーーッ』と掴んでる感覚。ソフト感覚でガットに乗ってるような打感ですね。
スピードは、フレームが強い分しなりが少なく、『グッ』とフェイス全体で受ける感覚。カッチリの中に柔らかさを感じる打感ですね。

HEADで柔らかい打感ならグラビティ
カッチリめが好きならスピード
操作性
「操作性のしやすさ」グラビティ>スピード
- グラビティ…取り回ししやすい
- スピード…標準的
操作性は全体を通してフレームが薄いグラビティの方が良い印象です。
ただ、スイングだけを見れば、スピードの方が振りぬきが良いので、ストローク重視ならスピードの方がよいかも。

ボレーも含めた操作性ならグラビティ
気持ちよく振りたいならスピード
コントロール
「狙いやすさ」グラビティ=スピード
- グラビティ…回転でコントロール
- スピード…面ブレの少なさでコントロール
両ラケットともコントロールは同等に優れています。
グラビティは、ラケットを振れば振るほどコントロールがしやすい印象。当てるだけでスピンが足らないと、少し飛びすぎる感覚があります。
ただ、グラビティPROに関しては、トップクラスのコントロール性能を誇ります。
スピードは、癖がなくシンプルにコントロールしやすい!特に球際やカウンター時の安定感が抜群です。

ガンガン振ってコントロールするならグラビティ
安定的なコントロールを求めるならスピード
パワー
「ボールの勢い」スピード>>グラビティ
- グラビティ…薄ラケ部類ではパワーはある
- スピード…程よい反発性能でパワー感十分
単純な反発力でいえばスピードになります。
グラビティは、スピードに比べ反発性能は高くないですが、薄ラケと考えれば十分すぎる反発性能です。
また、ボールの伸びを感じられます。
スピードは、飛び出しの勢いが良く、丁度よい感じにコートに収まってくれます。
特に、球際の際にパワーアシストを感じらますよ!

薄ラケでパワー感が欲しいならグラビティ
パワーアシストが欲しいならスピード
スピン性能
「スピン量」グラビティ>>スピード
- グラビティ…抜群のスピン性能
- スピード…十分なスピン性能
スピン量・バウンド後の勢いはグラビティの方があります。
グラビティは、自然にスピンがかかる感覚!軌道も上がってくれるので、安心してしっかりラケットを振れます。
スピードは、かけようと思えばしっかりかかります!どちらかというとフラットドライブの感覚に近いかもしれません。

スピン+ボールの強さを求めるならグラビティ
スピン+ボールの勢いを求めるならスピード
HEAD グラビティとスピードのおすすめプレーヤーは?
グラビティおすすめプレーヤー
- ガンガンラケットを振りたい
- 勢いのあるスピンが打ちたい
- しなるラケットが好き!
- ベースラインプレーヤー
スピードおすすめプレーヤー
- 威力あるボールを打ちたい
- ガンガン攻めてコントロールもほしい
- カウンターを決めたい
- ベースラインプレーヤー
➡HEAD スピードPRO 2020 インプレ記事
➡HEAD スピード MP 2020 インプレ記事
HEAD グラビティとスピードの比較まとめ
■振り抜きの良さ グラビティ<スピード
■ボールのパワー グラビティ<スピード
■コントロール グラビティ=スピード
■スピン グラビティ>スピード
■スライス グラビティ>スピード
- しなるラケットでガンガンスピン系のボールを打ちたいならグラビティ
- ベースラインで打ち負けないテニスをしたいスピード
個人的に凡庸性を選ぶならスピード・一癖あるボールを打ちたいならグラビティといった感じです。
グラビティとスピードで迷っている方のラケット選びの参考になれば、幸いです。
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