2021年1月にヘッドから登場した『グラフィン360+ラジカルMP2021』を現役のコーチがインプレ・評価します。

ラジカルの打感が知りたい

扱いやすくなったって本当?

ラジカルMP2021は昔ながらのしっかり打感を残しつつ、パワーアシストも強化されていました。
実際に打って感じたことをまとめたので、参考にしてください!
ー前作のラジカルMPはこちらー
ヘッド G360+ ラジカルMP 評価・レビュー
評価
- 打球感
- パワー感
- コントロール
- スピン量
※管理人の感覚での評価です
パワー・コントロール・スピン性能すべてにおいて高水準なラケットでした!
詳しくレビューしていきます!
レビュー
- オールラウンダーの決定版
- クラシカルな乾いた打感は健在
- 打った瞬間の安心感抜群
- 重さを感じない操作性
様々なテニスに対応してくれるオールラウンドラケットでした。
スイングに素直な打球が打てるので、イメージした勢い・弾道・回転量でボールを飛ばすことができますね。
振れば振るほど安心感を与えてくれるタイプ!
一見乾いたような打感ですが、ボールを掴むような柔らかさもあり、打った時の安心感が他のラケットに比べ群を抜いています。
前作は弾く感覚があったので、より安心感が増していると感じました。
振り切りが良く重さによる負担を感じさせない!
前作からフレームの形状を変えたことや弾き感を軽減したことで、スイング時・打球時が300gの重さ以上に軽く感じます。
操作性の部分でも多様なテニスに対応できる仕上がりになっていますね。

ラジカルというとツアー向け・難しいイメージがありました。
ですが、今作ではツアーレベル~一般プレーヤーまで幅広い層が扱えるラケットになっています。
個人的に、どのラケットよりも扱いやすい印象でした!
ーG360+ラジカルMPの詳細ー
ヘッド G360+ ラジカルMP の特徴
ラジカルMPのスペックと特徴をお伝えします。
スペック
- フェイス 98インチ
- ウエイト 300g
- バランス 320㎜
- フレーム 20-23-21㎜
- パターン 16×19
- CPI 400
黄金スペックから2inchほど面の大きさが小さくなっています。
ヘッド独自の指標「CPI」は400で、プレステージツアー・グラビティMPと同様のCPIとなっています。
➡HEADラケットの新指標『CPI』とは?一覧・選び方・比較
特徴
- グラフィン360+によるパワーロス軽減
- バランスを重視したテクノロジー
ヘッドでおなじみとなったテクノロジー「グラフィン360+」により、ラジカルも柔らかさとパワー感がUPしています。
また、ラジカルのコンセプトでもあるバランスに作り出すために、フレーム形状などの工夫がされています。
ヘッド G360+ ラジカルMP インプレ
打感 | ぎゅっと締まった打感 |
弾道 | スイング軌道に素直 |
パワー | 凝縮されたパワー感 |
コントロール | イメージ通りに飛ぶ |
スピン | パワーを保った回転量 |
スライス | 低めの弾道がGOOD |
それぞれの項目のインプレ状況をお伝えしていきます。
打感・弾道
・掴むような柔らかさもあり
・イメージ通りの弾道
打感
安心感があり負担を感じさせない
ボールをギュッと捕まえてくれて柔らかさがあります。
だからと言って、簡単にボールが飛んで行ってしまうような優しさはなく、ラジカル特有のクラシカルな打感は健在!
振った分だけ飛んでいくような感覚が強いので、安心感を得られる打感でした。

前作よりも全体的に優しい打感かな。
余計なアシストは感じないので、打った時にこんなボールが飛ぶんだろうなーというイメージがしやすい!
弾道
スイング軌道に素直な弾道
余計な軌道アシストはありません。
若干、低めの弾道かなという気はしますが、基本的にはスイングに応じた弾道を表現できます。
いい意味で、持ち手の実力がそのまま弾道として現れる印象でした。

ラケットを振っていける人にはイメージがしやすい!
パワー・コントロール
・ボールが暴れない
パワー
スイングした分、パワーがアシストされる
前作に比べてパワーは上がっていると思いますが、同メーカーのスピードのような勢いは感じられませんでした。
イメージした範囲以上のパワーは出にくいので過剰なパワーアシストは期待しない方が良いかも。
ただ、急激に飛ばなくなるというような感覚はないので、コントロールを重視した中で十分なパワー感が出せる印象です。

前作に+αされたパワー感なので、飛びすぎるといった違和感はないよ!
コントロール
抜群のコントロール性能
低めの弾道ですとどうしてもボールが暴れる感じがありますが、ラジカルMPにはソレがない!
イメージ通りの弾道で左右のブレもなく、落下地点まで誤差が少なかったので、単純にウキウキして打球することができました。
低弾道でボールの威力を求めつつ、コントロールも欲しいという方にうってつけかなと思います。

フラット系のコントロールは抜群だったよ!
回転系
・低いスライスは伸びがあってGOOD
スピン
かけたい分だけかけられるが、スピン特化ではない
スピンがギュルギュルかかるわけではなく、必要な分だけかかってくれる感覚です。
過剰な回転量ではないので、ボールの威力を保ったまま回転系が打てるのは、フラット系の僕には好印象でした。
スピンを主体にしている場合は、物足りなさを感じてしまいますので、同メーカーのエクストリームがよさそう!

フラット系の人がプラスαでスピンもかけられるよ!という感じ。
過剰なスピンアシストは期待しないのが吉。
スライス
低い弾道で相手に打ち込まれにくいスライスが打てる!
低い弾道のスライスは抜群!
乗っているような感覚もありますが、どちらかといえば放たれていくような勢いのある感覚です。
苦しい場面からでも相手に打ち込まれない勢いと弾道でスライス返球ができました。
逆に、回転を操るような器用さはないので、相手に打ち込まれないスライスという割り切りをしてOKです。

ラジカルMPを使うレベルの人なら、十分なスライス性能だと思うよ!
ヘッド G360+ ラジカルMP おすすめプレーヤー
ラジカルMPに向いているプレーヤーと向いていないプレーヤーをまとめます。
様々なシチュエーションで高いポテンシャルのプレーができるラジカルMPですので、安心感が欲しい人にもってこいです。
前作ラジカルから今作への移行も、スムーズにいくと思います!
また、中級レベルから中上級・上級とステップアップした方へのツアーモデル変更にももってこいのラケットです。
同メーカーにあるスピードMPだと難しく感じた…という方は、ラジカルMPの方がコントロールしやすく扱いやすいと思います。
逆に、スピンやパワーに特化しているラケットではないので、特化型を求めるのであれば、エクストリームやインスティンクトをおすすめします。
➡G360+エクストリームの評価
➡G360+ インスティンクトの評価
コントロールを主体にしてプレーをしたい方、プレステージだと難しいと感じる方、オレンジが大好きという方は、試す価値ありのラケットだと思います!
G360+ ラジカルMPの詳細
ヘッド G360+ ラジカルMP まとめ
全体的に高いポテンシャルだなーと感じた今作のラジカルMP。
HEADの中でも、ラジカルMPは最も癖がなく扱いやすいラケットだと思います。
正直、僕もラジカルは難しい印象があり敬遠していましたが、今までの考え方ががらりと変わるほど使いやすくてテンション上がっています。
パワー・コントロール・回転どれをとっても100点はないですが、80点90点といった高いアベレージを体感できました。
オールラウンダー・ツアーモデル挑戦したい・ヘッドのラケットを使ってみたい という方は、お試しください。
おすすめのテニスラケット一覧
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