2020年9月にプリンスから登場した『ツアー100(290g)2020』を現役のコーチがインプレ・評価します。

プリンスの白いラケット『ツアー100(290g)』ってどうなの?

フラットでガンガン打ってもコートに収まるラケットってある?

2020年新作モデルのツアー100(290g)はしなる・食いつく・飛ぶ・収まると、レベルスイングにもってこいの打感でした!
僕、コレを愛用します!
プリンス TOUR100(290g) の評価・レビュー
評価
- 打球感
- パワー感
- コントロール
- スピン量
※管理人の感覚での評価です
ツアー100(290g)は個人的に高次元でバランスの取れたラケットでした。
レビュー
- 打感が高音で気持ち良い
- パワーがあるのに扱いやすく癖がない
- レベルスイングでも回転がかかってくれる
ツアー100(290g)は高次元でバランスの取れた扱いやすいラケットでした。
クリアな打感でしっかりボールをとらえているのに硬さを感じない!
さらに、薄いフレームにもかかわらずパワー感があって、正直驚きでした。
スイングウエイトが285gで振りぬきが抜群によく、回転も自然とかかってくれるので、強気にガンガン振れるラケットです。
ですが、「薄いフレームの中では」という話ですので、インスティンクトなどのパワー系ラケットのような楽さはありません。
現行モデルでいうと、ウィルソンのブレードに近く、ブレードよりもしなり感が少なくパワーがある感じです。
軽めのラケットで力強いボールを打ちたい!フラットで安定感とパワーが欲しい!という方に最適のラケットですね。

白色のラケットといえばウォーリアやハリアー!
使っていた方やピンッと来た方は間違いなくフィットするでしょう(僕もその一人です)
プリンス TOUR100(290g) の特徴
スペック
- フェイス 100インチ
- ウエイト 290g
- バランス 325㎜
- フレーム 22-23-20㎜
- パターン 16×18
- スイングウエイト 285g
薄型のフレームでありながら計量モデルのスペック。
ストリングスパターンを粗目にしており、スピンもかけやすい仕様です。
スイングウエイトを公表しているので、ラケット選びの参考にしやすいですね。
特徴
- 「掴んで弾く」ATSを搭載
- 「パワー+コントロール」テキストリーム素材
プリンスはカーボン素材「テキストリーム」を最大限活用することで、カーボン本来の性能を生かした玉持ちの良いスピードボールを実現!
フレームの10時と2時方向にテキストリームを入れた「ATS」で、さらに面安定とパワーを引き出し、振動の少ないクリアな打感となっています。
\ツアーシリーズの詳しい情報/
プリンス TOUR100(290g) のインプレ
打感 | しっかり・やわらかめ |
弾道 | 低めの弾道が良き |
パワー | 初速の勢い抜群 |
コントロール | 振るほど狙える |
スピン | 自然にかかる |
スライス | 速いスライスが良き |
それぞれの項目のインプレ状況をお伝えしていきます。
打感・弾道
・柔らかさもある=衝撃吸収
・ボールは直線に飛んでいく=フラット系
打感
『掴んでパーン』の中に柔らかさあり!高音なのに手に伝わる不快感がない
ボールを捕まえている!というのが、ファーストインプレッションでした。
掴むイメージだとボールが飛ばないイメージですが、『一瞬の掴みでパーンと飛び出していく』ので、パワーボールをコントロールしている感覚があります。
クリアーな打感なのに、一瞬の掴みが柔らかさを生んでいる感覚で、体への負担も少なく爽快感ある打ち心地でした。

ゆったり振ると弾き感が強くて硬く感じる印象でした。
しっかり振りぬくことでクリアな打感・柔らかさを感じられるラケットですよ!
弾道
中弾道~低弾道!低めの方がイメージがつきやすい
どちらかといえば低めの方がパワー面もコントロール面も良い印象です。
低い弾道でも飛びすぎる感じではなく、うまくコートに収まってくれるので、自信をもって低めの弾道を打てました。
逆にスピンを意識しすぎて高い弾道にすると、回転がかかりにくい!
薄い当たりではなく、厚い当たりでしっかり振りぬく方が、ツアー100のポテンシャルを発揮できる感じでした。

弾きが強いラケットなので、無理に軌道を上げようとすると、飛び出しが強すぎて、ポーンと飛んで行っちゃいました。
軌道の高いスピンボールを打ちたいのなら、ツアー O3 100 がよさそう
パワー・コントロール
・面がぶれずコントロールもGOOD
・フラットの求めるパワー+コントロール!
パワー
パワーロスが少なく初速の勢いにびっくり
フレームの薄さ・ウエイトの軽さを考えると、かなりパワーがありました。
といっても、一般的な285g程度のラケットのような楽に飛ぶパワー感とは違います。
パワーロスが少ない凝縮したパワー感ですので、ゆったり振るよりもしっかり振ってパワーを出していくラケットという感じです。

軽量系を振り回すとボールの抑えがきかない…という方にピッタリ!
コントロール
厚い当たりのコントロールは申し分なし!
フラット系ならば、スイングのイメージがそのまま打球として表現できました。
逆に、スピンのように薄めにあてると、思ったよりも回転がかからないイメージでした。
スピンをかける際も厚めのあたりでフラットドライブ気味に打つとコントロールがきくので、平行スイングがよさそう。

手に伝わる情報がクリアではっきりしてるので、感覚的な部分でもコントロールは非常にしやすいです!
回転系
・スライスは伸びのあるボールが打てる
スピン
低い弾道でも急激にかけられる
厚い当たりでしっかり振りぬくことで、相手コートで急激にスピンがかけられるラケット!
逆にスピンをかけようとして弾道を上げるとかかりにくかったので、スピードボールをコートに収めるスピンというイメージがよさそう。

ラケット自体はスピンタイプではないので、勝手にかかるということはないです。
しっかり振ることで、納得のいくスピンをかけられますね。
スライス
低くて伸びるスライスが打てる!
ひっかけて回転を操るスライスというよりかは、矢のような滑るスライスという印象でした。
一生懸命振らなくてもボールが飛んでくれるので、攻撃的なスライスはもちろん、守備的なスライスでも低めの弾道で深く返球できる優秀さ。
柔らかいショットは、やりにくい印象ですが、スライスプレーヤーでなければ十分すぎるほどのポテンシャルがあります!

スライスが飛ばない・浮いてしまう…という悩みを解決してくれるラケットですね。
プリンス TOUR100(290g) のおすすめプレーヤー
プリンス TOUR100(290g)に向いているプレーヤーと向いていないプレーヤーをまとめます。
基本的にはラケットを振っていく人向けのラケットとなります。
ゆったりめのスイングの人ならば、同じプリンスのビーストシリーズの方がしっくりくると思います。
直線的なプレーを好む人にうってつけ
ストローク・ボレー・サーブどれもコントロールのできる範囲内でショット速度を最大限にあげられます。
普段280gのラケットを使っていて、フラット系で速い展開を好む僕ですが、ワンランク上のテニスをすることができました。
- フラットでガツガツ行きたい人
- ライジングプレーヤー
- スピーディーな展開を好むダブルスプレーヤー
は、コントロールを保ちながら自分のプレーヤーの質を引き上げられると思います!
ツアー100(290g)の詳細
おすすめのテニスラケット一覧
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