ジュニアは8歳~12歳までがゴールデンエイジと呼ばれる最も運動神経が発達する時期となります。そして、その基礎を作る時期が3歳~6歳までの間に形成されるため、ジュニアの体の成長に伴いジュニアに合わせたラケットを使用することが、最大限テニスのプレーの質を上げるために不可欠となります。
10年以上3歳~12歳までのジュニアを指導している当サイト管理人の現役テニスコーチでもあるSKが、ジュニアに合わせたラケットサイズや選び方について解説をしていきます!
ジュニア用テニスラケットのサイズの種類
東方興産 【23インチ】ジュニア硬式テニスラケットセット TR60418 パープル
テニスって幼稚園児には難しいのでは?と疑問に思われやすいスポーツですが、正しい道具(ラケットやボール)とコートの広さがあれば園児でも簡単にテニスを楽しむことができます。
その理由は、身長に合わせたサイズのジュニア用ラケットが豊富に販売されているからです。
ジュニア用ラケットは「インチ」という単位でラケットの大きさを表現していて、
19インチ・21インチ・23インチ・25インチ・26インチ
の5種類が主流となります。
※Inch=2.54cmとなり各サイズをcmで表すと以下のようになります。
19インチ=48㎝ 21インチ=53㎝ 23インチ=58㎝ 25インチ=63.5㎝ 26インチ=66㎝ 27インチ=68.5㎝
ジュニア用テニスラケットの適正サイズとは
先に少し触れましたが、身長に応じてラケットサイズが選べますが、何を基準にラケットを選んだらよいかで迷ってしまうことと思いますので、下記に身長にあったジュニア用ラケットのサイズを表にしました(あくまで目安となります)
サイズ | 適正身長 | 備考 |
19 | 90~105㎝ | ~年少 |
21 | 95~115㎝ | ~年中 |
23 | 105~125㎝ | ~低学年 |
25 | 115~135㎝ | 低学年~ |
26 | 125~145㎝ | 高学年 |
27 | 145㎝~ | 一般 |
※メーカーによって適正サイズは微妙に変わります。上記の表はあくまで目安のとなりますのでご了承ください。
ラケットのサイズにはそれぞれ適正サイズという目安となる身長を推奨しておりますが、適正身長の幅は広く設定されています。
例えば、120㎝のお子さんの場合、23inchのラケットの適正サイズでもあり25inchのラケットの適正サイズでもあるということになります(23inchの適正は105㎝~125㎝ 25inchの適正身長は115㎝~135㎝)
また、ラケット自体の適正身長の幅もありますが子供によっては身長が伸びる時期の子も出てきますので、一概にこの身長だからこのサイズのラケットにしましょう!ということは言い切れない部分があります。
そこで、お子さんにあったジュニア用ラケットを選ぶ際の視点や注意点についてお伝えしていきます。
ジュニア用テニスラケットの選び方と注意点
子供がテニスを始めるにあたって「テニスって楽しい!」と思うときはラケットにボールが当たった時です。ですが、ラケットのサイズが長すぎるとラケットにボールが当たらず、テニスを嫌になってしまうことも大いにありえます。というのも、テニスが難しく感じることの1つに自分とボール打つ場所(打点)の距離感がつかみにくいことが挙げられるからです。
親の視点からすると、子どもに楽しくテニスをしてもらい!という気持ちですよね?そのために以下の4つの選び方をご参考いただければと思います。
◆初めはテニスの楽しさを体感いただくために少し小さめのラケットを選ぶ
◆身長に対して適正のサイズとなるラケットの判別方法
◆実際に使用するボールは何色か
◆子供成長に合わせてラケットを変えてあげる
ひとつづつ詳しく解説していきます。
始めは小さめのラケットを
ラケットを短めにすることで距離感がつかみやすくなり、小学校低学年や園児たちでも気軽にテニスを楽しむことができます。ジュニアラケットのサイズについてわからないからといって、安易に同じ年のお子さんが使っているラケットサイズをと同じものを購入してしまうのは極力避けるようにしたいです。
例 110㎝のお子さんでテニスを始めたばかりの場合
適正サイズで言うと110㎝のお子さんの場合は21inchと23inchが適正となります。この場合、21inchをお子さんに持たせた方が早い段階でラケットにボールを当てやすくなります。
もちろんお子さんの運動能力や体格によっても変わってきますが、始めてラケットを購入する段階では短めのラケットにし、上達してきたと感じてきた段階で長めのラケットに変更していくといった流れが良いでしょう。
身長に合わせたラケットの判別方法
店頭やテニススクールで購入する場合などは、実際にその場でラケットを持つことができますのでお子さんに合うサイズのラケットを判別方法から探すことができます。
ラケットサイズの判別方法
⓵気を付けをした状態にする
⓶気を付けの状態でラケットのグリップの一番下の部分を持ち、ラケットの先端が地面に向くようにセット
③その時、ラケットの先端が地面に当たらなければOK
ラケットが地面に当たる場合はお子さんの身長に対して長いラケットということになります。理想はラケットの先端と地面との間が3㎝~5㎝程度あると良いでしょう。
使用ボールから選ぶ
現在日本でも浸透しつつある「play&stay」!簡単に言いますと、
大人基準のコートで子供がテニスをやるのはおかしい!子供の体格や身長に合わせて道具やコートも小さくしようよ!というものです。
この制度が日本でも取り入れられ、各テニススクールのジュニアレッスンでは主流のスタイルとなっています。このシステムの最大の特徴はコートサイズに合わせて使用ボールが変わることです。
使用するボールとボールにあったラケットサイズは以下のようになります。
◆レッドボール
➡Prince(プリンス) キッズ テニス PLAY+STAY ステージ3 レッドボール(12球入り) 7G329
※適正ラケットサイズ…21inch・23inch
園児・小学校低学年向けのボールです。通常のボールに比べ4分の1しか弾まない園児にも優しいボールです。
◆オレンジボール
➡Prince(プリンス) キッズ テニス PLAY+STAY ステージ2 オレンジボール(12球入り) 7G324
※適正ラケットサイズ…23inch・25inch・26inch
小学校低学年から高学年に向けてのボールです。通常のボールに比べ2分の1の弾み具合となり、これからテニスを始めるという大人の方にもおすすめのボールです。
◆グリーンボール
Prince(プリンス) キッズ テニス PLAY+STAY ステージ1 グリーンボール(12球入り) 7G321
※適正ラケットサイズ…25inch・26inch
小学校高学年に向けたボール。通常のボールの4分の3の弾み具合となり、一般の方のウォーミングアップとしてもおすすめできるボールです。

テニススクールで使用しているボールが何色のボールなのかによっても使用ラケットは変わってきますので、身長と使用ボールを考慮して選ぶようにしたいですね。
定期的にラケット変えよう
子供の成長は本当に早い!あっという間に身長が伸びますよね。そのため、購入した時はお子さんに合っていたラケットがすぐ小さくなってしまいます。先に挙げた使用ボールと合わせてこまめにお子さんに合ったラケットに変えていくことはジュニアのテニス上達において非常に大切なこととなります。
25inchまででしたら商品によっては5000円前後で購入することができます。お子さんの成長に合わせてとなると1年~2年スパンでラケットを新たに購入することが望ましいです。
最もやってはいけないことは、子供は成長が早いからと言って、最初にジュニア用ラケットをお子さんに持たせる際に大きめのラケットにしてしまうこと。確かに安く済ませることができますが、その時点でその子のテニスの上達の可能性を著しく低下させてしまうことになりかねません。お子さんが心からテニスを楽しめるように、上達やテニスから様々な発見を得るためにもぜひその時々でお子さんに合ったサイズのラケットを持たせてあげてください。
ジュニア用ラケットの選び方まとめ
SK自身もそうでしたが子供のころってアイテムに異常にテンションが上がるものです。ジュニアの生徒にラケットを渡す瞬間の笑顔はいつ見ても幸せな気持ちになれます。無邪気に喜ぶお子さんの笑顔とお子さんのテニスへの愛情を両方手に入れるためにも、再度以下のジュニア用ラケットの選び方をご参考いただければと思います。
■テニスをやり始めのころは小さめのラケットを
■その時々にお子さんに合ったサイズ感のラケットを
■使用するボールに合わせたラケットサイズを
習い事は最初の印象がものすごく大切です。そこで苦手意識となるかテニスが楽しみで仕方なくなるかが決まってくるといっても過言ではありません。ぜひ、お子さんが後者になるようにジュニア用ラケットを選ぶようにしてみてください!
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