2022年1月にヨネックスから登場した『EZONE100 2022』を現役のコーチがインプレ・評価します。

今回のEゾーンはどんな感じ?

前作と違う点は?

前作から純粋なグレードアップした感じでした。
詳しくインプレ状況をお伝えしていきますね。
単純なグレードアップではなく、より現代にフィットしたラケットになっていました。
最後におすすめプレーヤーも載せていますので、ご参考ください。
YONEX EONE 100 2022|評価・レビュー

- 打球感
- パワー感
- コントロール
- スピン
※管理人の感覚での評価です
黄金スペックを使用する層を想定した評価です。
詳しくレビューしていきます!
レビュー
- より万能になったパワーラケット
- 前作よりも打球時の掴む感がUP
- 回転性能UPで威力あるスピン
柔らかい打感のパワーラケットでした。
ライバルとなるピュアドライブのスピード数値を上回っているそうで、体感・数値ともにトップクラスのパワーラケットですね。
柔らかい打感の中に手に残るしっかり打感も好印象。
前作に比べ弾く感覚から掴む感覚になり、コントロール・スピン性能もUPしています。
体への負担が少なく、より精度を増したパワー感は、スピード感を求める男女ともにおすすめできるラケットです。

ファーストインプレッションから「使いやすい」と純粋に思えました!
特徴やインプレ状況を詳しく伝えていきますね。
ーEZONE 100 2022モデルの詳細ー
YONEX EZONE 100 2022|スペック・特徴

EZONE100 2022 のスペックと特徴をお伝えします。
スペック
フェイス | 100inch |
ウエイト | 300g |
バランス | 320㎜ |
フレーム厚 | 23.8-26.5-22.5 |
ストリングパターン | 16×19 |
RA値 | 66~67 |
王道の黄金スペックですね。
前作よりもフレームが厚くなっている分、パワーアップにつながっています。
RA値はメーカー公表されていませんが、前作よりも3~4PA値が下がっており、柔らかくなっているそうです。
ラケットの柔らかさを表す指標。
一般的に65以下は柔らかく70以上は硬いカテゴリーに入ります。
特徴
- 新素材フレームでパワー・回転量UP
- 手に響かない振動吸収性能
楽にパワーを出せ、快適なテニスを演出するテクノロジー!
一番の特徴はフレーム素材を「2G-Namd-speed」を採用したことです。
驚異的なひねり戻りの特徴があり、ボールの掴み感やスピードUPを実現しました。
もちろん、従来通りスイートスポットが広い・振動が少ないテクノロジーは継続されています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
》YONEX EZONE2022新作情報|特徴や前作との違い?
YONEX EZONE 100 2022|インプレ

打感 | マイルドに包む込む→弾き飛ばす |
弾道 | 低~中弾道 |
パワー | トップクラスの威力 |
コントロール | 前作より大幅にしやすい |
回転 | 引っ掛かり感あり |
パワーだけでなく打感の快適さも、前作に比べ大幅に進化していますね。
ラケットを振るほど威力や回転量を出せるのに、打球時には柔らかさや安心感がありました。
しっかり打っても飛びすぎずにコートに収まってくれるのは、前作までにはない感覚でしたね。
一方で、弾き感が減り食い付き感が増したことで、ラケットをゆっくり振る場合は打球時に重みを感じてしまうことも。
しっかり振って威力あるボールを打っていきたい人なら、現行のパワーラケットの中でもイチオシでおすすめしたいですね。
それぞれの項目のインプレ状況をお伝えしていきます。
打感
他のパワーラケットと比べても打感は相当柔らかい感覚があります。
通常柔らかいとボールが飛ばないのですが、EZONE100 2022の場合、掴んだ後に弾いてくれる感覚があります。
ガットのたわみも感じますが、フレームのしなりの方が強く感じましたね。

弾き感を求めるなら、前作のEゾーンの方がよいかも。
弾道
基本的には直線的な弾道ですが、思ったよりも上に飛んでいく感覚がありました。
かといってフラット系が打てないわけではなく、当て方によって直線的にも中弾道にも変えられる感じです。
フラット系でもネットリスクはあまり感じなかったですね。

Vコアよりも少し低い弾道という感じです。
パワー
申し分ない威力!ラケットを振るほど回転も加わり強いボールが打てました。
弾いてくれるスピード感ではなく、振るほどラケットのしなり戻りで飛んでいくスピード感。
物理的にはボールの重さは変わらないのですが、ニュアンスでいうと、軽いボールではなく強いボールという感覚がありました。

ピュアドラと同等以上のパワー感を感じました。
コントロール
パワーラケットということを考えるとコントロールしやすい部類です。
手に残る打感がEゾーンにありがちだった吹っ飛びすぎる問題を解決してくれています。
回転がかかるという安心感も、コントロールがよりしやすくなっている要因になっていますね。

今までのEゾーンに比べ、かなりコントロールしやすくなっています。
回転
打球時の引っ掛かり、ボールの落ち方をしっかり感じられます。
勢いよく飛び出したボールが、ベースライン付近でしっかり落ちてくれ、スピン性能の良さを感じました。
ラケットを振るほど回転の要素を感じやすいですね。
スピンがかかることで怖がらずにラケットを振れる点は、今までのEZONE100にはない感覚ですね。

回転のかけやすさは、やっぱりVコアの方でした。
ただ、威力面も考えると、意外にもEZONEの方が回転かかるんじゃね?と思うほどです。
YONEX EZONE 100 2022|おすすめプレーヤー
Eゾーン100 2022モデル に向いているプレーヤーは以下の通りです。
- ガンガン攻めたい
- 体への負担を少なくしたい
- 飛びすぎを押さえたい
- ボールに強さを求めたい
ラケットをしっかり振ってパワーを出したい人全般におすすめです。
ライバル関係になるピュアドラとの違いは、打感のマイルドさ。
ガンガン打った感触を感じたいのならピュアドラ100 2021、マイルドさを求めたいならEZONE100 2022といった選び方が良いかなと思います。
ーEZONE 100 2022モデルの詳細ー
前作からの移行は?
前作からは移行しやすいと思います。
というのも、安定感がプラスされたからです。
前作のEZONE100 2020 は飛びすぎてしまうという印象がぬぐえませんでしたが、その辺を良い方向に改善されています。
ただ、前作のような弾き感は少なくなっています。
- 威力はそのままアウトをなくしたい
→EZONE100 2022 - ゆったりスイングでも楽に飛ばしたい
→EZONE100 2020
こうした目安で、考えるとよいと思います。
※前作EZONEは、新作が出たことで値下げしています。2本目を欲しい方などは今がチャンスですね。
YONEX EZONE 100 2022|まとめ
新ラケット「EZONE100 2022」の打った感想をまとめます。
- マイルド打感で威力抜群
- 振れば振るほどEZONEの良さが出る
- 前作よりも柔らかさ・回転・コントロールがUP
- ガツン打感ならピュアドラ・食いつき打感ならEZONE
今作の出来は前作の足らない部分を見事補ったように思いました。
前作もめちゃくちゃ人気でしたが、個人的には今作のEZONEの方が強さと安心感がプラスされてよかったです。
デザインも人気がありそうですし、コートで見る機会も多くなりそうですね。
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