【テニス】ゲーム形式・陣形練習のおすすめメニュー10選【コーチ監修】

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いつもサーブからで待ち時間が長いんだよね

たまには、いつもと違うゲーム形式をやってみたい

友達同士で集まってテニスをするときは、決まってゲームを回す感じが多いですよね。

試合は楽しいですし、多くやるべき練習です。

ですが、同時に、待ち時間が長くて嫌な人やもっと重点的な練習をしたい人もいるかと思います。

この記事では、現役のテニスコーチが以下の点にフォーカスして、ゲーム形式の練習メニューを10つ紹介していきます。

  • 時間効率の良いメニュー
  • 上達できるメニュー
  • すぐに実践できるメニュー

実際のレッスンでも使用していますので、すべての練習メニューにしっかりとした根拠があります。

ぜひ、ご参考ください。

この記事におすすめな方
  • 新しい練習メニューが欲しい
  • 大人数でも効率よくゲームを回したい
  • サークル・部活で使えるメニューが欲しい
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テニスのゲーム形式練習メニューを考えるコツ

テニスでゲーム形式を行う際は、以下の3つを意識してメニューを組むとよいです。

  • 実践を想定する
  • 条件・制限をつける
  • メニューはわかりやすいものに

上達を目指すのであれば、実践を想定してメニューを組むようにしたいです。

ポイントの取り方や試合で多いシチュエーションをゲーム形式に取り組む、ということですね。

また、メニューはわかりやすく簡単なモノがベスト。

目的が明確になりますし、人数が多い際は時間効率も良くなります。

以降は、3つのポイントを盛り込みながら、おすすめのゲーム形式練習メニューを紹介します。

テニスのゲーム形式練習メニュー!サーブ編

サーブからゲーム形式は、以下の内容を盛り込むことで特定の場面を想定した練習メニューを組むことができます。

  • セカンドサーブからゲーム
  • サーブコースを指定してゲーム
  • ポイントを指定してゲーム

条件を加えることで、目的がはっきりしてきますね。

効率化を求める方や特定の場面を練習したい方は、ぜひお試しください。

メニュー①セカンドサーブ

目的本番さながらのプレッシャーを作るため。
ルールサーブはセカンドサーブのみ。その他は通常の試合と同じ。
意識する点セカンド後のポイントの取り方。
メリット時間効率UP・セカンドの意識向上・キープ率向上
デメリットサーブが入らないと試合にならない

セカンドサーブの重要性やセカンドからでもポイントを取るためのパターンを知ることができる練習メニューです。

1球しか打てないという状況なので、通常のゲーム形式よりもプレッシャーを感じながら練習可能。

セカンドサーブのみなので時間効率が良く、多人数でもスピーディーに回せます。

プレッシャー練習に最適なメニューですね。

レベル別メニュー
  • 初級…セカンドサーブのみで通常ルール
  • 中級…セカンドサーブ1球のみで
  • 上級…球種指定でセカンドサーブ

メニュー②コース指定

目的キープ率を上げるため。リターンの対応力向上。
ルールサーブコースを指定してゲーム(ファーストサーブのみ)
意識する点サーブ後の2球目をどう展開していくか
メリットサーブ力向上・サーブ意識の向上・攻撃パターンの模索
デメリットサーブの精度が問われる

サーブからのポイントパターンを習得するのにうってつけの練習メニューです。

入ればいいという意識の改善とともに、相手の返球コースや自分の攻撃パターンを集中的に練習可能。

また、リターン側も来るコースがわかっているので、返球練習・リターンからの展開練習も集中的に練習できますね。

キープを目指したい方はもちろん、すべてのプレーヤーにおすすめのメニューですね。

レベル別メニュー
  • 初級…サービスボックス内に入れる
  • 中級…コースを指定(センター・ワイド・ボディ)
  • 上級…球種・コース・深さを指定

メニュー③ポイント指定

目的シチュエーションに応じた戦い方をマスター
ルール30‐30・15‐40・40‐15などのポイントからスタート
意識する点ポイント状況に応じたやるべきコトを意識
メリット戦略選択向上・状況把握力向上・時間効率UP
デメリットゲームそのものの時間が少なくなる

ゲームを取るための考え方が身に付けられる練習メニューです。

おすすめは偶数のポイントを設定することです。

「15‐15 30-30 0-30 30-0 15-40 40-15」

ポイントに応じた考え方のベースが養われ、ローテーションの回転率も上がります。

様々なシチュエーションを集中的に練習したい人におすすめのメニューですね。

レベル別メニュー
  • 初級…ポイントに差をつけない15-15
  • 中級…次がゲームポイントになる0‐30 30-30
  • 上級…窮地に立たされる15‐40 40-15など

テニスのゲーム形式練習メニュー!陣形編

陣形に特化したゲーム形式では、4つ(+α)のパターンを紹介します。

  • 雁行陣VS雁行陣
  • 並行陣VS雁行陣
  • 並行陣VS並行陣
  • 2バックからの展開

球出しの仕方を工夫することで効果的な練習メニューを組むことができます

相手の打ちやすいところに球出ししてからスタート・サーブからスタート に比べ時間効率が良く、大人数でもおすすめです。

この場面のこのシチュエーションに特化した練習をしたい!という方にピッタリの練習です。

メニュー④雁行陣VS雁行陣

目的球出し側:自分流の攻め方を見つける
受け手側:しのぎ方を模索
ルール自分な好きなところに球出ししてからスタート
意識する点次に打つ場所を想定し、球出しから仕掛ける
メリット攻撃パターンの引き出しが増やせる
デメリット決めに行くような球出しだとつながらなくなる

雁行陣同士での攻め方を習得できる練習メニューです。

球出し時は「狙えるボールが来た」という想定が基盤にあります。

雁行陣で空いているスペースはどこなのか、自分な得意なパターンにもっていくには球出しをどこに配球すればよいかを考えると効果が上がります。

ゲームで雁行陣VS雁行陣が多い方におすすめのメニューですね。

バリエーション(例)
  • ワイドへ球出し
  • センターに速い球出し
  • ストレートロブへ球出し

雁行陣の基本陣形や動き方を解説

メニュー⑤並行陣VS雁行陣

目的並行陣側:陣形を崩されない
雁行陣側:陣形を崩す方法を模索
ルール雁行陣側から好きな場所に球出しスタート
意識する点一発で決めるのではなく、陣形を崩す意識
メリット劣勢状態からの打開策を練習できる
デメリット決めに行くような球出しだとつながらなくなる

陣形的に不利な雁行陣が得点を取ることに特化した練習メニューです。

雁行陣側は並行陣のスペースを空ける・並行陣側はどんな球出しにも対応し陣形を立て直すこと を目的にすると、良い練習になります。

並行陣相手になかなかポイントが取れない方におすすめのメニューですね。

バリエーション(例)
  • センターへ球出し
  • ストレートロブへ球出し
  • 相手のボディーへ球出し

並行陣の基本陣形や動き方を解説

メニュー⑥ボレーVSボレー

目的速い展開からのポイントの取り方
ルール条件を決めて(例:八の字ラリー後勝負)
意識する点単純ミスを減らすこと
メリット瞬時の対応力・判断力が向上
デメリットスピードを押さえないと一発で終わる

スピーディーな展開でポイントの取り方を習得する練習メニューです。

あまりゲームでは登場する場面は少ないですが、ボレーヤーの判断力やコントロール等を養うのにはもってこいの練習です。

条件や制約をしっかり決めることで、すぐにラリーが終わってしまうリスクも抑えることができます。

ボレーが苦手・ボレー戦が多くなる女子連の方におすすめのメニューですね。

バリエーション(例)
  • バックのハイボレーからスタート
  • アプローチからスタート
  • 4球ラリーした後に勝負

メニュー⑦2バックVS2バック

目的慣れない状況化での柔軟な対応・ポジショニング
ルール1球目から相手を動かす
意識する点いつ前に行くのか・ペアリングはできているか
メリット状況把握力・固定概念にとらわれない考え方
デメリットゲームではあまりないシチュエーション

様々な状況でも対応できる力を身に付ける練習メニューです。

雁行陣・並行陣などの決まった形でない分、自由な発想や味方との連携、ショット選択など幅広い視点を持つことにつながります。

陣形が崩れたときの対応が苦手・視野を広げたいという方におすすめのメニューですね。

バリエーション(例)
  • 並行陣VS2バック
    →スマッシュ対策・ロブ対応の練習
  • 2バック同士でアプローチからスタート
    →味方と一緒に前に出て並行陣の形へ

テニスのゲーム形式練習メニュー!パターン編

ゲーム形式で、特定のシチュエーションが練習できるパターンを紹介します。

  • 左右の動き
  • 前後の動き
  • 縦(ロブ)の動き

シチュエーションの一部を切り取ってスタートすることで、効果的に練習メニューを組むことができます

例えば、センターにボールを配球した時の形からワイドに球出ししてスタート、といった具合です。

レベルに応じて、通常の球出し→受け手が特定のショットを配球してから、スタートするなどの工夫もできます。

運動量もあり大人数でも効率よくローテーションできますので、ご参考ください。

メニュー⑧左右の動き

目的球出し:仕掛け後の攻撃パターンを増やす
受け手:左右の対応
ルール受け手の位置を図のような位置からスタート
意識する点球出し:球出し後のポジション・返球場所の予測
受け手:攻撃されない配球
メリット攻守の練習を同時にできる
デメリット受け手が返球できないとラリーまでいけない

左右の動きに特化した練習メニューです。

センターに配球後のパターンをしたい場合は、受け手をセンターに配置
ショートクロス後のパターンをしたい場合は、受け手をワイドに配置

球出し者は攻撃のバリエーションを意識できますし、受け手側はしのぐ意識とともに運動量も確保できますね。

左右の動きを重点的にやりたい人や攻守の切り替えを練習したい人におすすめのメニューですね。

メニュー⑨前後の動き

目的球出し:仕掛け後・失敗後の対応練習
受け手:前後の対応
ルール受け手の位置を後ろめに配置してスタート
意識する点球出し:球出しが成功か失敗かを判断
受け手:攻めるのかしのぐのかを判断
メリット普段練習しにくい前のボールの対応ができる
デメリット球出しの精度が求められる

特に前のボールに特化した練習メニューです。

球出しが成功の場合:ドロップショット後の展開練習
球出しが失敗の場合:受け手のアプローチ練習

ドロップなのかチャンスボールなのかを受け手が判断しなければならないところが、この練習のミソです。

普段は嫌がられる前のボールに対して、思いっきり練習できますね。

前のボールが苦手な人や相手を前に動かした後の展開を練習したい人におすすめのメニューですね。

メニュー⑩縦(ロブ)の動き

目的球出し:ロブ後の展開
受け手:陣形が崩された後の対応
ルールストレートロブの球出しからスタート
意識する点球出し:ロブに応じた次のポジション
受け手:ロブカット・チェンジの判断
メリット様々な状況に応じた対応を練習できる
デメリット前衛のスマッシュで終わる可能性あり

ロブ全般に対しての対応がメインの練習メニューです。

球出し側:高さ・深さ・回転の種類などで変化をつける
受け手側:球出しに応じた効率的な判断が要求される

ロブ対応は、攻守ともに陣形が大きく乱れるショットでもあります。

判断力やポジション選択など、ゲームに必要な技術を身に付けるには、最高の練習ですね。

ロブ対応が苦手な人や女子ダブルスにおすすめのメニューです。

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テニスのゲーム形式練習メニューまとめ!バリエーションを増やそう

ゲーム形式の練習メニューを組む時のポイントをもう一度まとめます。

  • ゲーム形式は実践を想定したメニューがベスト
  • 「条件」「制限」「簡単」を意識
  • サーブからなら実践を意識したメニューを
  • 球出しからならシチュエーションを意識

ここで紹介している練習メニューはほんの一部ですが、バリエーションを増やすこともできます。

例えば以下のような感じです。

  • メニュー4と8で並行陣VS雁行陣の左右の動き
  • メニュー3と7でポイントをかけた2バック同士の試合

刺激のある練習メニューは意欲があがり、上達度合いにも差が出てきます。

一般的なサーブからのゲーム練習にマンネリを感じたり、時間効率を何とかしたい方は、練習に取り入れてみてください。

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