テニス初心者がテニスを練習する際にまず頭に思い浮かべるのは「打ち方」だと思います。確かにテニスをする上でフォームというのは大事な要素ですし、なんといってもかっこいいスイングをしたいと思います。
ですが、テニスのフォームばかりを気にしていても、決してテニスは上達しません。正しい言い方をするのであれば試合やラリーなどの実践でかっこいいフォームをして打つには時間がかかるということです。
テニスの最終目標は試合であり、試合をするためにはラリーが必要になります。相手と打ち合うスポーツなわけですからいくら素敵なフォームでテニスラケットを振ることができてもラリーができなければテニスになりませんよね?
ここでは、上達するための考え方とテニス初心者がまず取り組むべき練習方法とお伝えしていきます。
テニス初心者が陥りやすいこととは?
テニス初心者がまず知ってもらいたいのは、テニスが楽しいということです!何が楽しいかというと、テニスの試合やお友達とかとラリーをすることです!
もちろん、上達することで楽しさは倍増していくのですが、初めから打ち方の練習ばかりをしてしまうと目標を見失う恐れがあります。これは、私SKが13年のテニスコーチをしてきた中で最も感じたことです。
テニス初心者がテニスの打ち方から入ってしまうと、ほとんどの人が試合に苦手意識を持ちやすいということです。というのも、テニススクールでは、コーチがいつも打ちやウイ所に返してくれますが、試合では打ちやすボールなんてほとんど来ません。そうなると、テニス初心者は勝手が違うので、試合を楽しめなくなってしまうのです。
打ち方も大切ですが後からでも身につけることができます。ですが、試合の苦手意識はなかなか取り除くことができないのです。
これからテニスを始められる方や、テニスを始めたばかりの方はぜひ、どんな打ち方でも良いのでラリーや試合を多くするようにしてみてください!
試合をすることがテニス上達の早道!?
テニスの打ち方は何のためにあるかというと、良いボールを打つためです。では、なぜ良いボールを打ちたいのか?もちろん試合でポイントを取るためですよね!
ストロークを打つのも、ボレーやサーブをするのもすべては試合で使うショットだから、打ち方の練習をするのです。
でも、打ち方から入ってしまった人は、なにが目的で打ち方をやっているのかが試合やラリーから始めた人と比べると明確な目標が作りにくい状況となってしまいます。
試合をやるから、この場面ではこういうショットが必要なんだ、だから打ち方の練習をしなきゃ!といったような試合を想定した打ち方やラリーの練習をすることができ、テニスを上達するための一番の早道となります。
今からでも遅くありません!テニスを初めて間もない方やテニスの試合に苦手意識がある方、これからテニスする人におすすめの練習方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
テニス初心者におすすめの練習方法①ラリーをしよう
テニスの試合をするためにはラリーが必要です!といっても、プロみたいなかっこいいフォームでラリーをする必要はありません。
ここでの目標はどんな形でも良いので相手とラリーを続けることです!
ネットを挟まなくても大丈夫です!相手との距離なんて極端に言えば2m~3mくらいでOKです。どんな形でも良いので相手とラリーをすることが重要なのです!
ラリーには、相手から来るボールの弾み方やどんなボールが来るかの予測、自分はどのくらいの力具合で打てば良いのかといった力の調節など、テニスというスポーツに必要な要素がすべて入っています。
・距離は短めに設定
・始めはネットを使わずに、慣れてきたらネットを挟んでラリー
ラリーの練習方法|目標を作ろう
ただラリーをしてるだけでも十分楽しいのですが、ゲーム性を持たせることでよりラリーを楽しいものにしてくれます。
例えば
・目標回数を決めてラリー
・狙う場所を決めたり、的当てゲームをしながらラリー
・相手にノーバウンド、2バウンドで取らせたら勝ち
など、二人で協力して目標を達成するものから、相手と競いながらラリーを楽しむものまで考えればバリエーションは無限に作ることができます。
このようにゲーム性を持たせることで、予測や判断や力の調節といったラリーに必要な要素にプラスし狙うといった要素が入ってくるようになります。
楽しみながら自然とテニスの試合に必要な狙うという要素も合わせて練習できますので、ラリーが安定してできるようになったらこのようにゲーム性をもたせて練習してみましょう!
テニス初心者におすすめの練習方法②ジュニアボールを使おう
私、もう立派な大人です!と思うと思いますが、ひとまず聞いてくれたらありがたいです。
ジュニアボールを使うメリットってたくさんあるんです!もちろん、最終的には大人用のテニスボールを使用しますが、テニス初心者同士が通常のテニスボールで自由にラリーができたら、もはやテニス初心者レベルではありません!
大抵のテニス初心者は、10回とラリーが繋がらないのが普通なのです。むしろ、テニス中級者でも自分のフォームで10回ラリーは難しいのです。なので、ラリーが続かなくても悲観しないでくださいね。
ですが!ジュニアボールを使うことでラリーが嘘のように続いてくれます。それはもう、面白いように続きます、本当です。その理由は、ボールが弾まないからです。
テニスを難しくしてる理由の一つにボールが弾むことがあります。普段の生活で弾むものを取るといった経験とそんなにないかと思います。そうです、単純に「弾む」という経験が少ないから難しく感じるのです。
しかし!ジュニアボールでしたら、ボールのスピードが収まり、弾みが小さくなりますのでラリーが続くようになるのです。
ジュニアボールを使った練習方法
ジュニアボールには、3種類のボールがあります。ボールの種類に合わせてコートの広さを変えてラリー練習をすると練習効率が上がってきますので、ご紹介します。
レッドボール(通常のボールの飛び率25%)
…サービスライン同士でのラリーがおすすめです!
オレンジボール(通常のボールの飛び率50%)
…サービスライン又はベースライン1歩手前でのラリーがおすすめです!
グリーンボール(通常のボールの飛び率75%)
…ベースライン同士でのラリーがおすすめです!
ちなみにレッドボールは小学校低学年、オレンジボールは小学校中学年、グリーンボールは小学校高学年といった分け方をしますが、現在では多くのスクールでもテニス初心者クラスではこのジュニアボールを使用してレッスンをしています。
ジュニアボールを使うことで、通常のボールではなかなかつながらなかったラリーが繋がるようになりますので、ラリーが苦手!という方はぜひお試しください。
ジュニアボールは、大体2球入りで300円前後で購入することができます。
テニス初心者の練習方法③試合をしよう
最後はもちろん試合の練習方法です!試合をするためにラリーやらジュニアボールを使うやらの練習方法を紹介をしてきましたが、ここまで読んでくれたのならぜひ最後までお付き合いくださいませ。
さて、試合だからといって、プロのようにサーブから初めてバチバチのラリーをしてポイント後に派手なガッツポーズをする必要はありません。
コートは小さくしても試合はできますし、点数だって自分達で何点取ったら勝ちと決めてもらってOK!私SKが1つだけ条件を付けたいのは、ぜひダブルスで試合をしてみてください ということです。
1対1の試合でももちろん良いのですが、仲間とテニスをする楽しさをより一層体感できるのがダブルスだからです。
また、ダブルスをすることによって、自分の打ったボール、相手の動作や打ったボールにプラスして味方の動きも気にしなくてはなりませんので、テニスに必要な視野の広さを自然と学ぶことができます。
試合の練習方法|ルールを決めよう
テニスの試合をする時に大切なのがルールを決めることです。ルールの中でポイントを取る技術や考え方を養うことがテニスの試合の上達や自分に足りないものを明確に理解しその後の練習へとつながってきます。
これからご紹介する練習方法は、SKがテニス初心者におすすめだと思う試合のルールですので、レベルに合わせてルールを変更していただければと思います。
テニス初心者におすすめの試合のルール【テニスをこれから始める人向け】
コートの広さ:ダブルスラインとサービスラインを囲んだ枠
使用ボール :オレンジボール
サーブ方法 :下からスタート
その他ルール:ワンバウンドのみの試合
テニス初心者におすすめの試合のルール【テニスを初めて間もない人向け】
コートの広さ:通常のコート
使用ボール :オレンジボール又はグリーンボール
サーブ方法 :下からスタート
その他ルール:始めは、ベースラインからスタートしサーブ後はコート内を自由に動いてOK
上記のルールを基準として、皆さんなりにちょいちょいルールを変更して楽しくテニスの試合を行ってくださいね。
まとめ
テニス初心者は打ち方が大切という考え方もありますが、誰が何と言おうとテニスの最終目標は試合なのです。すべては試合のために必要なオプションであって、究極を言ってしまえばラケットを放り投げても相手のコートにボールが入ってポイントを取ってもよいではありませんか(マナー的にはよろしくないのでおすすめはしませんが汗)
試合をすることで様々な発見があり、次は勝ちたい、もっと楽にポイントを取るにはどうしたら良いのだろう といった自分なりの目標を持つことができるので、テニスへのモチベーションにもなります。
ぜひ、今まで試合になかなか縁がなかったという方は、一度自分なりのルールで試合に取り組んでみてください。
テニス初心者練習方法>>STEP2ボール付きの練習方法
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