【テニス】サーブのルール解説!基本知識~知って得するルールも

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テニスの魅力の1つにサーブがあります。ノータッチエースはテニスの醍醐味の1つでもありますね。

そんな、サーブにまつわるルールをテニス初心者にわかりやすく解説していきます。また、テニス上級者でも意外と知られていないルールがあったりもしますので、Q&A方式でお答えしていきます。

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テニスのサーブとは?

テニスは必ずサーブからスタートしますが、なぜサーブというのでしょうか。

元々テニスは貴族や僧侶が手のひらでボールを打ち合って遊んでいたことが起源となっており、「ジュ・ド・ポーム」というスポーツでした。

その時、召使いが貴族や僧侶に打ちやすいボールを渡してから打ち合いがスタートしており、その行為を「サーブ」と呼んでいました。

サーブ(サービス)は日本語訳で「奉仕する」という意味です。発祥当時は召使いがご主人様に楽しいひと時を!という思いで、ボールを渡していたのですね。

そこから、競技性が生まれ、いかにポイントを取っていくかといった時代の流れとともに徐々にサーブの目的が変わっていき、現在ではサーブ=攻撃の起点として、テニスの魅力の1つとなっていったのです。

テニスのサーブ【基本】ルール

テニス初心者がまず知っておきたいサーブの基本ルールは、以下の5つです。

・ベースラインの外側からノーバウンドで打球
・相手コートの対角線上にある「サービスボックス」内に狙う
・ネットやサービスボックスに入らない場合は「フォールト」と言う
・サーブは2回まで打てる
・2回ともフォルトになるとポイントを失う

サーブの打ち方は?
サーブの条件は地面にボールがつく前に打球することです。そのため、上から打とうが下から打とうがどちらでもOK。サーブに攻撃性を持たせるために上から打球することが主流となっていますが、錦織圭選手のコーチでもあるマイケルチャン選手は1989年全仏オープン4回戦で当時優勝候補の一角レンドル選手相手に下からサーブを打ち、そのまま17歳での優勝を飾りました。

サーブを打つ場所は?
サーブにはセンターラインを中心にデュースサイドとアドサイドと呼ばれるエリアがあり、そのエリアから斜め方向にあるサービスボックス内に入れなくてはなりません。

フォールトとは?
テニスでは、決められたコートにボールが収まらない場合「アウト」とコールしますが、サーブの場面では「フォールト」とコールされ、アウトと同じ意味になります。

サーブの権利
サーブは2回まで打つことができ、1回目をファーストサーブ・2回目をセカンドサーブと言います。
ファーストサーブがフォールトになった場合のみ、セカンドサーブを打つことになります。

サーブでポイントを失う条件
セカンドサーブでも失敗した場合は、相手のポイントとなります。次のポイントはサイドを変えて、またファーストサーブから打つことになります。

以上が、基本的なサーブのルールとなります。この基本ルールを踏まえ、1ゲームごとにサーブ権が対戦相手に移っていき、ゲームが進んでいきます。サーブの順番に関しては『硬式テニス初心者の試合の進め方【サーブの順番】』で詳しく解説しています。

テニスのサーブ【知っ得】ルール

基本のテニスのサーブルールの他にも様々な細かいルールがあります。

タイム(時間)のサーブルール
フォルトになる様々なサーブルール
意外と知られていないサーブルール

タイムバイオレーション

テニスのサーブは、ポイントが終わってから次のポイントが始まるまでに20秒以内にサーブを打たなければなりません。

20秒以内にサーブを打てなかった場合、1回目は警告となり、2回目はポイントを失うことになります。

また、コートチェンジ時、セット終了時にも時間制限がありますので、知っておきましょう。

ポイント後のサーブ…20秒
コートチェンジ後のサーブ…90秒
セット後のサーブ…120秒

この時間を知っていれば、時間いっぱい使って落ち着くことなど有意義な時間を使うことができますね。逆にタイムバイオレーションを知らずにポイントを失うと、相当凹むので、ポイント間・コートチェンジ間・セット間の時間制限を知っておきたいですね。

様々なフォールト

上でネットやサービスボックス外のサーブはフォールトになるとお伝えしましたが、その他にもフォールトになる条件がありますので、しっかり把握していきましょう。

①空振りした場合
サーバーがトスを上げて、そのボールを空振りしてしまったら、「1打」とカウントされ、フォールトになります。

②フットフォールト
サーバーはベースラインよりも外側からサーブを打たなければなりません。ラインを踏んだりラインをまたいでしまうとフットフォールトとなり、ファーストサーブの場合はセカンドサーブへ、セカンドサーブの場合はポイントを失うことになります。

③味方に当たった場合
ダブルスの場合に意外とあるのが、サーブが直接味方前衛者に当たってしまうケースです。味方に当たった時点でネットを超えていないと判断されフォールト扱いとなります。

④ポールに当たって入った場合
テニスのサーブルールでは、ネットわきのポールに当たってサービスボックス内に入ったサーブはフォールト扱いとなります。ちなみにラリー中はポールに当たってコートに入った場合インプレーとなりますので、違いを理解しておきたいですね。

こんな場合はどうなる?【Q&A】

Q トスを上げたが打つのをやめた
A スイングをしなければやり直し可能

トスがズレてしまったりして打たずにボールをキャッチしたりラケットで取ったりボールを地面に落としたとしてもフォールト扱いにはならず、時間内であれば何度でもやり直しができます。

Q サーブが相手前衛にノーバウンドで当たった
A サーバーのポイントになる

サーバーが打ったボールがたとえサービスボックス内に入らないコースにいったとしても、前衛者にノーバウンドで当たってしまったら、サーバー側のポイントとなります。

Q サーブを打ったのに、レシーバーが構えていなかった
A レットとなりやり直しとなる

レシーバーが構えていなかったり待ったのポーズをした場合は、いくらすごいサーブが入ったとしてもやり直しとなります。レシーバーを確認してからサーブを打つようにしましょう。

Q サーブがネットに入り、サービスコートに入った
A レットとなりやり直しとなる

同様に、ネットに当たり対戦相手にノーバウンドで当たった場合もレットとなります。レットに関しては『【テニス用語】レットとは?ネットインとの違いも合わせて解説』で詳しく解説していますので、ご覧ください。

Q セカンドサーブで隣からボールが入り、レットのコールが
A ファーストサーブからのやり直し

レットはポイントのやり直し意味するため、ラリー中にレットがかかった場合は、サーバーがファーストサーブ時だろうがセカンドサーブ時だろうが、ファーストサーブからのやり直しとなります。
ちなみに、ファーストサーブをフォールトしてセカンドサーブ前に隣のコートからボールが入ってきたなどしてレットのコールがあった場合は、セカンドサーブからのやり直しとなります。

テニスのサーブルールまとめ

テニスのサーブルールについて解説してきましたが、基本的なルールを知ってはいたが、細かいところまではあやふやだったという方もいたのではないでしょうか?

草トーナメントですと基本的にはセルフジャッチでの試合になりますので、こうしたルールを知らないと損をする場面も出てきます。

特にサーブはポイントのはじめ、ゲームのはじめ、セットのはじめと必ず行わなくてはならないショットですので、ぜひサーブのルールを正しく知り、円滑に試合が進めるようにしたいですね。

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