テニスを観戦していると必ず出てくるブレイク・キープというテニス用語!
実況者「このゲームは絶対にキープしておきたいですね」
解説者「ブレイクを許しますと大変苦しくなります。まずは相手にブレイクポイントを与えないようにまずはファーストサービスをしっかりと入れていきたいですよね」
のように実況者と解説者の間で頻繁に使われます。テニスを知っている方からすれば理解できますが、テニスを知らない人が聞いた時はいまいち理解しにくい部分もあるかとは思います。
今回はテニスを観戦するうえでぜひとも知っておきたい「ブレイク」と「キープ」について例も交えながらわかりやすく解説していきます。
目次
テニス用語「キープ」とは
テニスはサーブ(ポイントをスタートする際のテニス用語)からスタートし、そのボールをリターン者が受けてからラリーがスタートします。
この時サーブを打った側がサービスゲーム、リターンを受ける側がリターンゲームと言い、キープとはサービスゲームの時に使われるテニス用語です。
テニスというスポーツはサービスゲームが優位とされ、サーブを打つ側の人がゲームを取ることが前提として試合が進んでいき、サービスゲーム側がゲームを獲得することをキープと言います。
キープとは…サービスを打った人がゲームを獲得すること
特にプロの試合では、キープは試合を勝ちあがるうえで絶対に押さえておきたいことでもあるため、キープし続けているのかという視点でテニスの試合を観戦すると今どちらが優位に試合を進めているのかがわかってきます。
テニス用語「ブレイク」とは
サービス側に使われるキープに対して、リターン側に使われるのがブレイクです。
先ほどもお伝えした通り、テニスはサービス側が優位なため、リターン者が相手のサービスゲームを破れるかどうかがテニスの試合の重要な部分となってきます。
ブレイクとは壊すという意味があり、サービスゲームが優位な状況をKeep(キープ)していくテニスの試合の流れをBreak(ブレイク)=「ぶち壊した」という風に理解すると覚えやすいと思います。
ブレイクとは…リターン側が相手のサービスゲームを破ること
ブレイクという用語は「ブレイクポイント」「ブレイクバック」「ブレイクアップ」「ミニブレイク」など様々な使われ方をされます。続いてブレイクに関するその他の用語について解説していきます。
ブレイクポイントとは
サービス側が15-40や30-40などゲームポイントをリターン側に握られた場合に使われるのがブレイクポイントです。
実況者「このポイントで0-40となってしまいましたね」
解説者「はい、3つのブレイクポイントがありますので、生かしたいですね」
といった会話を耳にする機会が必ずあるはずです。ブレイクポイントは0-40・15-40・30-40・アドバンテージリターンのどの場面でも使われる用語で、○回・〇つのブレイクポイントという風に回数+ブレイクポイントと使われることが多いです。
また、ブレイクポイントと同じ意味合いで使われる用語でブレイクチャンスという言葉もあります。
ブレイクアップ・ブレイクダウンとは
ブレイクアップとは相手よりもブレイクの数が多いことを言い、ブレイクダウンは相手よりブレイクの数が少ない時に使う用語です。
「例」スコア2-3で互いにキープをし、Aさんサーブ
Aさんがサービスを行い、Bさんがブレイクに成功した
→Aさんは1ブレイクダウン
→Bさんは1ブレイクアップ
ブレイクダウン・ブレイクアップの前の数字は両者のブレイクの差を数字で表したものになります。
なお、ブレイクには使われますがキープにはキープアップ・キープダウンという使われ方はしません。それは、キープすることが前提となるのがテニスというスポーツだからです。
ブレイクバックとは
ブレイクバックとは、ブレイクをback(戻す)といったニュアンスで使われる用語で、相手に1ブレイクアップされている状態でブレイクをした時に使われます。
「例」スコア2-4でBさんが1ブレイクアップでBさんのサーブ
Bさんがサービスを行い、Aさんがブレイクに成功した
→お互いにブレイクの数は「1」となる
→Aさんはブレイクの差でイーブンに持ち込んだ
→Aさんがブレイクバックをし、戦況は5分となる
ブレイクバックをした際は、試合の優勢度が振り出しに戻るため、選手のみならず観客者も非常に盛り上がる出来事となります。
実況でブレイクバックに成功という言葉を聞いた際は、おっ、これでまた戦況は5分になったか!と思ってもらってOKです!
ミニブレイクとは
ミニブレイクとは、タイブレークの際にのみ使われる言葉となり、タイブレーク中に相手のサーブを一回でも破ればミニブレイクとなります。
「例」ターブレーク3-3でAさんのサーブ
AさんのサーブポイントでリターンであるBさんがポイントをとった
→Bさんがミニブレイクに成功し、4-3でBさんが1ミニブレイクアップ
何度も言いますがテニスはサーブ側が圧倒的に優位となるスポーツであり、タイブレークでもそれは同じことです。ただ、タイブレークの場合は通常のゲームとは異なり最初は1ポイント、次からは2ポイントごとにサーブ権がいれかわる関係上、相手のサーブを打ち破るたびにミニ=小さいという言葉を添えてミニブレイクと言うようにしています。
ブレイク・キープのテニス用語解説まとめ
キープとブレイクはテニスの試合を見るうえでも実際に試合を行う上でも知っておきたい用語のの1つとなります。
特にブレイクに関しては場面によってさまざまな用途として使われるので最後にブレイクについて簡単にまとめます。
・ブレイクダウン…相手よりもブレイクの数が下回っている
・ブレイクバック…1ブレイクダウンの状況でブレイクをした
・ミニブレイク…タイブレークの際に相手のサービスを破る
プロの試合でもアマチュアの試合でもキーとなるのがいかにブレイクをしたかになってきます。ぜひ、この記事を参考にブレイクを正しく理解してみてください。
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