2018年、錦織圭選手が再びトップ10に返り咲き、2019年は勝負の年となります。その相棒として選んだラケットがWilson ウルトラツアー95CV。
2018年12月7日に発売予定となる錦織圭の新作ラケットの特徴や錦織圭がWilsonに要求した性能まで、お伝えしていきます。
※2019年9月末発売予定の錦織圭限定モデル『ウルトラツアー95CV KEI EDITION 2019』情報

目次
ウルトラツアー95CV|スペック
Wilson(ウイルソン) 硬式テニスラケット [フレームのみ] ULTRA TOUR 95 CV (ウルトラツアー95CV) グリップサイズG2WR000711S2 WR000711S2
■重さ 314g
■フェイス 95inch
■長さ 27.25inch
■フレーム 22mm
■ストリングパターン 16×20
■バランス 320mm
価格は38,880円と少し高いですが、錦織圭モデルということもあり、予約は殺到しています。
Wilsonではウルトラシリーズが爆発的な人気がありますが、ウルトラシリーズになかった振り抜きの良さを重視したウルトラの飛びの良さを入れつつ、しっかりとした打感も実現した新たなシリーズとしてウルトラツアーという名称をつけています。
ちなみにツアーという言葉は、今まで錦織圭選手はツアーと名のつくラケットを多く使用していたことからツアーと言いう言葉をつけているとのことです。
バーン95CVと比較
ウルトラツアー95CV | バーン95CV | |
重量 | 314g | 309g |
フェイス | 95inch | 95inch |
長さ | 27.25inch | 27.25inch |
フレーム | 22mm | 22mm |
ストリング パターン |
16×20 | 16×20 |
バランス | 320mm | 325mm |
前作のバーン95CVでは重量を若干軽くしてバランスをトップよりに持ってくることによって振りぬきを重視したスペックとなっており、今作のウルトラツアーと似たようなスペックではありますが振りぬき感覚を重視した作りとなっていました。
錦織選手が求めた打感とは
前作のバーン使用まではボールスピードの追求をしていましたが、新たな要望としてバウンド後の勢いがほしいというものでした。
バーンの場合はフレームが固めに作られていてボールスピードを追及していたのですが、今作ではウルトラの飛びの良さやバウンド後のボールの伸びにフェイスサイズを小さくするといった打感を追及したラケットとなりました。
そのため、今までになかった
フェイスサイズが小さいままパワーを出せる
といった、パワーテニスを追及したい方向けのラケットに仕上がっています。
ウルトラツアー95CV|各ショットの特徴
各ショット(ストローク・ボレー・サーブ)に分けて、前作のバーンと比較しつつ特徴をお伝えしていきます。
ストローク
ウルトラツアー95CV
➡打感がマイルドでバウンド後の弾みが良い。回転もかかるためオーバーショットも防げ、しっかりラケットを振ってもコートに収まる。
バーン95CV
➡スピード重視のため打感は弾く感じが強い。はまれば凄まじいショットが打てるが、その反面制御に難しく感じる。
ウルトラツアー95CVはバーンのフレームの硬さを残したまま、ストリングのたわみを増やしてボールにパワーを与えています。そのため、ボール負けせずに食い付き感も得ることができます。
回転が前作のバーンよりもしっかりとかかるため、ボールをコートに収めやすくなりボールへのパワーもあるためバウンド後も勢いを出せる感じです。
ボレー
ウルトラツアー95CV
➡ウルトラの要素を多く入れているため、打感は柔らかくボールの飛びも良い。スイートスポットが前作に比べ2.7㎝広いため、安定感もある。重さはあるのでストローク向きのラケットではあるが、ボレーも扱いにくいといった感じもしない。
バーン95CV
➡ストロークのパワーを重視したため、どうしてもスイートエリアが小さくなりうまく飛ばないといったことが多くなっていた。操作性には優れていたが、少しでもスイートスポットを外すとぼてぼてボレーになっていた。
ウルトラツアー95CVはバーンのフレームの硬さを残したまま、ストリングのたわみを増やしてボールにパワーを与えています。そのため、ボール負けせずに食い付き感も得ることができます。
回転が前作のバーンよりもしっかりとかかるため、ボールをコートに収めやすくなりボールへのパワーもあるためバウンド後も勢いを出せる感じです。
サーブ
ウルトラツアー95CV
➡ラケットが縦長の影響もあり、振り抜きはよい。回転も程よくかかりボールにパワーもでるが、スイングスピードの加速はバランスがバーンに比べ圧巻若干手前にあるため上がりにくい。
バーン95CV
➡操作性がよくバランスもトップよりでありボールの弾きもよいためスピードの追及がなされている。
サーブに関しては、どちらも一長一短という感じです。コントロールを重視したいのであればウルトラツアー、スピードを追及したいのであればバーンといった感じになりそうです。
こんな方におすすめ
ウルトラツアーは今までのWilsonになかったパワー+振り抜きの良さがあるため、ストローカー向きのラケットとなります。
また、コントロール性能もよいためバーンではボールを制御できなかった方には、かなり扱いやすいラケットとなります。
・コントロールをアップしたい方
・ウルトラでは飛びすぎる、バーンでは固く感じるという方
・錦織圭になりたい方
まとめ
Wilsonは上級者用のラケットではプロスタッフやバーンなど扱いが難しいといった印象のラケットを出していましたが、ウルトラツアーは今までの常識を覆すラケットとなりそうです。
フェイスが小さいながらもウルトラシリーズの特徴をうまく融合したラケットになっているため、小さいフェイス面のラケットに挑戦したいといった方にもとっつきやすいラケットとなりそうですね。
個人的には、優しいブルー基調のカラーも、良いセンスだなーと思っています。錦織圭=オレンジの印象が強かったですが、青いラケットを使っている錦織選手は新鮮でニュー錦織圭を見せてくれる予感がします!
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