【全米→全豪優勝】大坂なおみの強さの秘密とは!?1年前と比較

今の女子テニスには絶対女王が存在しない、、ここ数年言われて続けている女子テニス界の女王不在。そんな中大坂なおみという新たな女王に最も近いプレーヤーが開花しました。

一番最近で女王の名にふさわしい実力を兼ね備えていたのがウィリアムズ姉妹。特にセリーナ・ウィリアムズは圧倒的な強さを誇り、長年にわたり女王に君臨していました。その間にはマリアシャラポワやダベンポート・モーレスモ・エナン・日本からは杉山愛などの強力なライバル達がしのぎを削り、観る者を熱くさせる試合を数多く目にしてきました。その前の時代ではグラフが女王に君臨し、モニカ・セレスやマルチネス・サンチェス、そして日本の伊達公子などが常に好勝負を繰り広げてきました。その前はナブラチロワ、、、いつの時代にも絶対王者がいたことで女子テニス界を大いに盛り上げてくれていました。

その流れの中、ここ10年絶対女王と呼べる選手が現れていません。これは異常事態です。ですが!この空白の10年間にピリオドを打てる可能性の選手が日本から現れたのです!それが大坂なおみ選手。

若干21歳にして全米と全豪を制覇した新たな女王は、同時に世界1位の座も手に入れました。

【全豪オープン2019決勝結果】大坂なおみ優勝!!振り返り・試合データ

1年前までトップ50位にもいなかった選手がたった1年で1位にまでなった、これからの女子テニス界を引っ張っていく存在になっていくであろう大坂なおみ選手の強さの秘密に迫りたいと思います。

 

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全豪オープン2019決勝で見せた4つの強さ

テニスコーチをしているSKからみた全豪オープン2019大会で見せた大坂なおみの強さは3つあり、

 

・フィジカルの強さ

・劣勢時に見せるショット選択

・自分で立て直せるメンタルのコントロール

 

です。ひとつづつ1年前と比べる形で解説していきます。

 

【フィジカル】ストローク安定とバックハンドのウィナー

 

特に目を張るのがバックハンドからのウィナーの多さです。元々しっかり自分の間合いで打てるショットの威力はフォアもバックもトップクラスでしたが、1年前はバック側に振られたボールに対してはどうしても攻撃に持って行くまでには行けませんでした。

しかし、今大会では左右に振られても攻撃できる体幹の強さが目立ちました。オフシーズンに相当なフィジカル面の強化をしたのでしょう。その効果はストローク面の安定にもつながり、ミスの連発もなくなりました。

また足は決して速くありませんが、1年前に比べ打球後の動き出しも早く次のボールへも対応がスムーズになっており、あらゆる面でフィジカルの強化が結果として現れた形となりました。

 

【女王の感覚】プレーの選択の判断

全豪オープン3回戦、大坂なおみが最も苦戦をした試合となりました。相手は緩急を自在に操る元女子ダブルス世界NO1のスーウェンとの一戦。ファーストセットを奪われセカンドセットも1-4と1ブレイクダウンの場面で大坂なおみが選択したプレーは、今までのパワーテニスではなくロブを使ったつなげるテニス。ここまではどの選手でも行いますが、大坂なおみが他の選手と違ったのはつなげて何とかもぎ取ったゲームの直後にいつもの大坂なおみ選手の攻めに転じたのです。

そこから一気に流れは大坂選手へと傾き終わってみれば最終セットを6-1と圧倒して勝利をものにしました。

 

【大坂なおみ】VSスーウェンの3回戦の結果|全豪オープン2019女子

 

準決勝プリスコバ戦では、非常に大事な場面の時にサービスエースを打てる強気なプレーも見せてくれました。大坂選手の感覚の中でどのポイントが最も大事なのかを瞬時に判断し実行するいったトップ選手になるための素質が備わっているのだと感じさせたシーンでした。

普通なら入れに行く場面で攻めにいく!せっかく苦労して取ったプレースタイルを簡単に切り捨て本来の自分のプレーに戻す。こうした普通の選手ならなかなかできないことを、負けたら終わりの試合の中でも平然とやってのける女王の嗅覚が全米オープン優勝を経て得たものなのではないでしょうか。

 

【大坂なおみ】VSプリスコバの準決勝結果|全豪オープン2019女子

 

【メンタル】自分を制御するコントロール

 

そしてこの1年間で最も変わった部分がメンタルのコントロールです。全豪オープン2019決勝VSクビトバ戦で見せたメンタルのコントロールが全米→全豪優勝という偉業を成し遂げた一番の要因になりました。

ファーストセットをタイブレークの末大坂選手が取り第2セットも5-4としたところでクビトバのサービスゲーム。テニスは通常サーブ側が有利なので通常ならばクビトバがキープをし5-5になる場面でしたが、大坂選手はここで0-40とし3つのブレイクポイントを得ます。これは全豪優勝するチャンスが3度もあるということにもなります。

そんな中、対戦相手のクビトバ選手は驚異的な集中力をみせここをしのぐと一気にこのセットを逆転でもぎ取りました。この時の大坂選手のメンタルの乱れようは容易に想像できることでしょう。なにせ3つもあった優勝のチャンスを逃し、さらにはあっさりとその後だ2セットまで奪われてしまうのですから、、、

この時の大坂選手は1球1球に喜怒哀楽をだし、正常なメンタル状態ではなかったと思います。1年前でしたらここで試合は終わっていました。1年前は自らのミスでテンポを崩しそのままメンタルも保てずには敗退していくといったパターンが非常に多かったからです。

しかし、ここからが大坂なおみ選手は去年と別人でした。第2セット終了後、すぐさまトイレットブレイクを挟み第3セットへ臨むと、第2セットとは打って変わって表情を変えない大坂なおみ選手がそこにはいました。

第3セット中盤には、第2セット同様クビトバ選手のサーブで0-40とし3つのブレイクポイントを握るも、またしてもクビトバ選手にサービスキープを許してしまいました。見ているすべての人が第2セットと同じ情景が浮かんだと思います。ですが、その直後のゲーム大坂選手は第2セットの1球ごとに現れる喜怒哀楽は一切見せず、自分を落ち着かせるように決して表情を変えずにプレーをしました。

信じられますか?若干21歳のプレーヤーが全豪決勝という大舞台でついさっきメンタルを崩されかけたことと同じようなことが起こっているのに、自分の力でメンタルをコントロールしたのです。

結果、その後はクビトバ選手が決め急いでミスを重ね大坂選手が全豪優勝という日本人初の快挙と同時に世界ランキング1位を手に入れました。

 

【全豪オープン2019決勝結果】大坂なおみ優勝!!振り返り・試合データ

 

大坂なおみの強さ|まとめ

 

今回大坂選手が優勝したのはまぐれでもなんでもなく確かな実力です!2018年全米オープンで優勝し時の人となった大坂選手ですが、世間の評価を得るにはまだ不十分でした。過去にもグランドスラムを優勝した選手がその後プレッシャーに押しつぶされ消えていく選手が多くいるからです。

ですが、今回優勝したことで時の人から本物のトッププレーヤーと評価は覆るでしょう。世間の目を変えたった1年でランキングを一気に60位以上上げ世界NO1になったのは、まぎれもなくフィジカル・メンタル・そして女王としての嗅覚が備わっているからだと思います。

今回見せた強さを維持してこそ真の女王として女子テニス界を引っ張っていける存在となりますので、ぜひ大坂なおみ選手には女王として君臨し続けていただきたいと強く思います。

 

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