ATPツアーのポイントの仕組みを解説|ランキングの決め方とは

テニス大会情報

 

テニスで世界で多数の大会が毎週行われいます。その中でATP(男子プロテニス協会)に加盟している選手たちは賞金とともに大会に応じたポイントを獲得することができ、合計のポイント数に応じてランキングが決まっています。

世界ランキングの決め方やATPが定めた大会のグレードによるポイント・トップ選手のみに課せられる条件などATPツアーに関する仕組みを解説していきます。

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グレードの仕組み|ATPツアー

 

ATPツアーには各大会にグレードというランク付けみたいなものがあり、グレードが高い大会ほど、獲得賞金も獲得ポイントも大きくなります。最もグレードが高い大会は年に4回だけが行われる4大大会(全豪・全仏・全英・全米)となり、次にグレードが高いのがマスターズ1000(パリマスターズや上海オープンなど)、続いてATP500ATP250と続き、ここまでがATPツアーと言われるものです。

ツアーファイナルは特殊な大会となっており、その年の1月1日~の総獲得ポイントが高い上位8名のみが出られる大会となり、その年の選ばれしもののみが参加を許される名誉ある大会となります。

チャレンジャーは世界ランキング50位~200位前後の選手が多く出場をするATPツアーの下部大会となります。ここで成績を収めポイントを獲得していくことでATP250・ATP500へと挑戦をしていきトッププレーヤーを目指していく流れとなり、男子プロテニスの登竜門的なグレードとなります。

 

 

ポイントの仕組み|ATPツアー

 

各大会で獲得できるポイントはグレードが高いほど多くポイントをもらうことができます。以下は大会ごとの獲得ポイントの内訳です。

 

■グランドスラム

優勝準優勝ベスト4ベスト8ベスト16R-32R-64R-128
2000P1200P720P360P180P90P45P10P

■マスターズ

優勝準優勝ベスト4ベスト8ベスト16R-32R-64R-128
1000P600P360P180P90P45P25P
10P
10P

■ATP500

優勝準優勝ベスト4ベスト8ベスト16R-32R-64R-128
500P300P180P90P45P20P
0P
0P
-
-
-

■ATP250

優勝準優勝ベスト4ベスト8ベスト16R-32R-64R-128
250P150P90P45P20P10P
0P
10P
-
-
-

※マスターズ・ATP500・ATP250は大会ごとにドロー数が変わってきます。各ポイント表の下段にある数字はドロー数の少ない大会での獲得ポイントとなります。

■ツアーファイナル

ツアーファイナルのポイントは特殊となっております。

ラウンドロビン 1勝ごと200P

準決勝で勝利 400P

決勝で勝利 500P

全勝した場合は1500P獲得となります。

詳しくは錦織圭選手が2018年のATPファイナルズに出場した際にアップしたATPファイナルズのルールとドローの決め方は?をご参照ください。

 

 

世界ランキングのシステム|ATPツアー

 

ATPランキングとATPレースランキングの2種類のランキングシステムがあります。

 

ATPランキング

ニュースなどで世界ランキング○位と呼ばれるのはこちらのランキングシステムのことです。

直近52週での獲得したポイント数で決定するのがATPランキングとなります。

1年間が52週と1日になりますので、昨年出場した大会に今年出場した場合は、昨年獲得したポイントは有効切れとなり、新たに今年出場した大会のポイントが加算されることになります。

「例」

7000Pの選手の場合

2018年の全豪オープンで優勝 2000P

2019年の全豪オープンでベスト4 720P

2019年の全豪オープン後に入る獲得ポイントは

7000P-2000P+720P=5720P

となり、-1380Pとなるわけです。

 

また、各選手が上記の期間に出場した大会の獲得ポイントが多い上位18大会の合計ポイントで集計されるという特徴があります。

そのため、仮に50大会に出場をしても、ランキングに反映されるのは18大会のみなので数多く大会に出場したからといってランキングを上げることはできないシステムとなります。

ATPレースランキング

ATPレースランキングは1月1日~11月の最終戦までの1年間のみでのポイントランキングのことをいい、ATPランキングは年をまたいでの直近52週に対し、ATPレースランキングは1年間でのランキングとなります。

毎年最終戦となるパリ・マスターズの大会が終わるごとにその年のポイントリセットされ、1月1日より全選手0ポイントからスタートをし、上位18大会の獲得ポイントの合計で年間のランキングを決定します。

このランキングの上位8名が11月に行われるATPファイナルズに出場する権利を与えられます。

 

 

ATPが定めるトップ選手への出場義務

 

選手は大抵年初(1月頃)から新たな年の大会スケジュールを立てますが、昨年の最終ランキングのトップ30に入っている選手にはATPが定める出場条件を満たして大会スケジュールを立てなくてはなりません。

トップ30の選手に課せられる条件
・すべてのグランドスラムに出場

・マスターズ1000で9大会中8大会に出場

・ATP500で全13大会中4大会以上に出場

 
※マスターズ1000に分類されるモンテカルロ・マスターズ大会は、ATP500としてカウントされます。
 
※ATP500の4大会中1大会は全米オープン後に行われるATP500大会(チャイナ・楽天・スイス・エルステバンク)より参加をしなければなりません。
 
 
出場義務の大会数だけで16大会となり、その他にATP500もしくはATP250から2~3大会に出場し、トップ選手の多くは年間に18大会~20大会程度の大会出場となることが多いです。
 

出場義務対象外となる選手の条件

トップ30の選手は上記の大会に強制的に出場しなければなりませんが、下記の条件を満たした場合、マスターズ1000大会を1条件につき1大会免除となります。

マスターズ1000の出場免除の条件
・通算600試合に出場した選手

・年間12大会以上出場した年から12年間プロ生活を送った選手

・満31歳以上の選手

 

テニスは他のスポーツに比べ世界各地を周り非常にハードとされるため、ベテラン選手への考慮として上記の条件を提示しています。

 
また、上記3つの条件をすべて満たした選手はマスターズ1000の全大会の出場義務が免除をされます(ちなみに600試合というと毎年怪我なく大会に出続けたとしても15年以上はかかります)
 
 
 

 

まとめ

テニス選手は非常に過密スケジュールの中、ATPツアーを周っていますが、とりわけトップ選手は試合で勝ち上がり試合数が必然と多くなるため過酷を極めます。出場条件を満たしながら、少しでもポイントの高い大会に出てランキングをあげたいですが、場所や大会の相性などもあり1年間を通して出来る限り無理のない大会スケジュールを立てています。

こうした状況の中、トップ選手からは毎年ATPツアーのシステムの見直しを要求する声が上がっていますが、現状はこの記事のルールとなり、今後もそう簡単には変わらないでしょう。

ランキングを保つためには1大会のみでの大きな大会で結果を残すだけではなく、常に勝ち続けなくてはなりませんので、トップ10に長くいる選手は本当に強い選手と言えますね。

去年のこの大会は優勝しているから、今大会も優勝しないとランキングポイントが落ちるね!といった見方からATPツアーの観戦をすると、また違った目線でテニス観戦を楽しむこともできますので、ぜひこの記事を参考に応援している選手の動向を探ってみてはいかがでしょうか。

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コメント

  1. SK より:

    山田様
    コメントありがとうございます。
    錦織選手の今回のポイント加算についてですが、ATPが定めるポイント加算のルールは
    ⓵52週内でのポイントの合計
    ⓶上位18大会でのポイントの合計
    となっておりますが、さらに年度末ランキング30位以内の選手には
    ⓷グランドスラム・マスターズのポイントは強制的に入り、そのほかにATP500以下の大会の上位6大会のポイントが加算される仕組み
    となっています。今回のケースは⓷に当てはまります。

    前回怪我のためブリスベン国際を欠場した錦織選手は、今大会の失効ポイントは0Pになります。
    ですが、前回ブリスベンに出ていないということは、今回獲得した250PがATP500以下の上位6大会の中に割り込いる形となります(19大会になってしまう)
    錦織選手のATP500以下の大会のポイント打ち分けで6番目に高いポイントが90Pなのですが、その90Pが上位18大会のポイント換算から追い出された形となります。

    3590(ベースポイント)+250(ブリスベン優勝P)-90(上位18大会のATP500以下の大会で一番低いP)=3750P

    という形になります。ややこしくて非常にわかりづらくなってしまい申し訳ありません。通常、選手は日程の都合や移動の関係で毎年大体同じ大会に出場するため失効ポイントがランキング予想の目安となっていますが、錦織選手のように怪我をしてしまった場合はこのようにややこしくなってしまう可能性が出てきてしまいます。

    わかりにくいとは思いますが、ご理解いただけたらと思います。