2019年、若干19歳の選手ビアンカ・アンドリースク選手が全米オープンを優勝しました。今年1月に行われた全豪オープンの時には予選からスタートしていた選手が、そのわずか9か月後にグランドスラムを制しました。
女子テニスの15歳コリ・ガウフ選手と並び大注目のアンドリースクについて書いていきます。
《コリ・ガウフの記事はこちら》
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アンドリースクのプロフィール
国籍 | カナダ |
生年月日 | 2000/6/16 |
身長 | 170㎝ |
プロデビュー | 2015年 |
契約メーカー | ヘッド |
戦績 | 全米OP優勝 |
最高ランキング | 5位(2019/9/8) |
2017年のウィンブルドンで初めてグランドスラム本選に勝ち上がった時はまだ若干17歳!その後ITF女子サーキットを中心にツアーを回っていたアンドリースクですが、2018年2度の決勝進出などめきめきと頭角を現してきました。
しかし、2018年7月に怪我のためツアーを離脱し、その後の2018年を棒に振ることとなりました。
2019年ツアーに戻ってきたアンドリースクは、1月6日より行われた大会で準優勝をおさめ、華々しい復活を遂げます。
それから、約9か月後、全米オープン2019で女王セリーナ・ウィリアムズを破り見事を優勝をおさめます。全米優勝の間にも3度ものツアー優勝を達成しており、一気にトップ選手へと駆け上がった2019年となりました。
使用ラケット
アンドリースクはヘッドと契約を結んでおり、2019年全米オープンで使用していたラケットはヘッドの『グラフィン360スピードMP』となります。男子ではズベレフ選手が使用しているモデルとなります。
あの伸びのあるフラット系のボールを支えているのは、よりパワーを出せるようになったグラフィン360搭載のスピードMPを使用しているからですね。
アンドリースクのプレースタイル
アンドリースクのプレースタイルを一言で言うと、頭の良いテニスです。
10代とは思えない戦術力に長けているアンドリースクは、ラリー中に自分のペースを作り速い攻撃を仕掛ける天才と言えます。
フラット系主体のプレーですが、攻撃の起点はスピンの利いた緩いムーンボールからです。ペースを取り戻すために使うムーンボールであえて相手に強打をさせて、そのボールを待ってましたかと言わんばかりにカウンターショットを打ってきます。相手がそのペースにのらないようにムーンボールをスピンを利かせて返球すれば早いタイミングで攻撃へと転じていくので、相手にラリーでペースをつかむのが難しくさせています。
小技やボレーも上手く、10代のアンドリースクが様々なショットを使ってラリーを支配するといった展開も多く、小柄ながら簡単にエースを量産していくプレーはまさに天才ですね。
アンドリースクの2019の戦績
2019年のアンドリースクの全米オープン優勝までの成績は驚異的な数字を残しています。
44勝6敗 優勝3回 準優勝2回
1月 | オークランドOP | 準優勝 |
1月 | 全豪OP | 2回戦 |
1月 | オラクル・チャレンジャー | 優勝 |
3月 | メキシコOP | ベスト4 |
3月 | インディアンマスターズ | 準優勝 |
3月 | マイアミOP | 4回戦 |
5月 | 全仏OP | 2回戦 |
8月 | カナダOP | 優勝 |
9月 | 全米OP | 優勝 |
2019年1月時点で世界ランキングは105位だったアンドリースクはオークランドOPで準優勝を果たしランキングを60位台にすると、3月の好成績で一気にランキングを20位台まであげます。
8月にはツアー優勝を果たし、全米オープン優勝をへとつながっていくわけですが、全米後の最新ランキングは5位となりました。
たった9か月でランキングを100位上げたことになりますので、そのすごさが成績からもわかりますね。
アンドリースクが今後の女子テニス界を引っ張るのか?
2019年に一気にブレイクしたアンドリースクですが、2020年以降は試合数もプレッシャー度も桁違いとなってくるでしょう。2018年に同じような形で世界のトップまで上り詰めた大坂なおみとどこか似ていますね。
男子テニス界も女子テニス界も世代交代の時期が刻々と迫っています。
来年以降、想像を絶するプレッシャーの中、大坂なおみとともに女子テニス界を引っ張っていく存在となって、テニス界を盛り上げてほしいですね!
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《大坂なおみの記事はこちら》

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